“頑癬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かさ33.3%
がんせん33.3%
たむし33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
予は初めは和服にて蕨採りに出でし際に、小虫を耐忍する事一時ひとときばかりなるも、面部は一体に腫れ、殊に眼胞まぶたは腫れて、両眼を開く事能わず、手足も共に皮膚は腫脹しゅちょう結痂けっかとにてあだか頑癬かさの如し。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
ナポレオンの田虫は頑癬がんせんの一種であった。それはあらゆる皮膚病の中で、最も頑強がんきょうかゆさを与えて輪郭的に拡がる性質をもっていた。けば花弁を踏みにじったような汁が出た。
ナポレオンと田虫 (新字新仮名) / 横光利一(著)
人により好き嫌いあるべきも、香油質のやや粘ったもので、予自身は甚だ好きだったが、医者が頑癬たむしの異態だろうとて薬をけても今に全癒せぬが、香液は三年切りで出でやんだ。