“頑愚”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がんぐ44.4%
ぐわんぐ33.3%
かたくな11.1%
たはけ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「逆臣をたすくる匹夫ひっぷ。なんぞ早く降伏を乞わざるか。われは、革新の先鋒たり。時勢はすでに刻々とあらたまるを、汝ら、頑愚がんぐの眼にはまだ見えぬか」
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いかに頑愚ぐわんぐの手にありしとはいひながら、稀世きせいの宝玉鄙人ひじん一槌いつつゐをうけてほろびたるは、玉も人もともに不幸といふべしとかたられき。
けれども自然は思ったより頑愚かたくなであった。二人はこれだけで別れる事ができなかった。妙なはずみからいったん収まりかけた風波がもう少しで盛り返されそうになった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
かくし態々他の女をつれころされる程の間合もあるまじ夫をしひて申なら里は宅へもどりしかと有にお深いゝへかへりは致さぬと云にぞ大岡殿此頑愚たはけめ己が連出したる女房にようばう里を脇へ遣し又他の女を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)