“たはけ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
白痴35.7%
白癡14.3%
愚人7.1%
戲氣7.1%
戲語7.1%
痴漢7.1%
白痴漢7.1%
鈍愚7.1%
頑愚7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
貴様が法外な白痴たはけだからおれに妹があると謂ふことは人にかくしてくらゐ、山田の知らないのも道理もつともだが、これ/\で意見をするとは恥かしくつて言はれもしない。
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
なんぢや、ものもらひか。白癡たはけめ、此方衆こなたしうまへもある。おれ知己ちかづきのやうにきこえるわ、コナ白癡たはけが。」
画の裡 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あげ全く以て然樣のおぼえ御座なく元來もとより惣内夫婦に意趣もなければ殺す道理がと半分はんぶん云せず理左衞門は大聲に默止だまれ愚人たはけめ今朝檢使けんし吟味のせつ死骸しがい傍邊かたはらに汝が鼻紙入の落てありしのみならず其紙入の中には島田屋しまだやの藤八方より汝へおくりたる手紙もありことに汝の衣服のすそに血の付たるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
覺え無とは何故ぞ受取證書が白紙に成て居るのも不審ふしんの一ツと云ば長庵は大いに笑ひ戲氣たはけと云も程こそあれおぼちがひも事による證據の書附有などと其の白紙しらかみが何になるさうして見ればお若いが正氣しやうきでは御座るまい診察しんさつして藥を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今や人々戲言ざれごと戲語たはけとをもて教へを説き、たゞよく笑はしむれば僧帽ふくる、かれらの求むるものこのほかになし 一一五—一一七
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
僕のフレンドであつた間はそんな痴漢たはけぢやなかつた、して見りや発狂したのじや。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
汝も定めて解らぬ奴と恨みもせうが堪忍して呉れ、ゑゝ是非がない、解らぬところが十兵衞だ、此所がのつそりだ、馬鹿だ、白痴漢たはけだ、何と云はれても仕方は無いは
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
にぎりてひかへたる其中にも彼丁山小夜衣の兩人はアツといひて砂利じやり鰭伏ひれふし戰慄ふるひわなゝき居たりけり長庵はをぎり/\と噛締かみしめ汝等一同確乎たしかに聞け汝等おのれらは揃ひも揃ひし鈍愚たはけなるに其の智慧ちゑたらざるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かくし態々他の女をつれころされる程の間合もあるまじ夫をしひて申なら里は宅へもどりしかと有にお深いゝへかへりは致さぬと云にぞ大岡殿此頑愚たはけめ己が連出したる女房にようばう里を脇へ遣し又他の女を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)