愚人たはけ)” の例文
あげ全く以て然樣のおぼえ御座なく元來もとより惣内夫婦に意趣もなければ殺す道理がと半分はんぶん云せず理左衞門は大聲に默止だまれ愚人たはけめ今朝檢使けんし吟味のせつ死骸しがい傍邊かたはらに汝が鼻紙入の落てありしのみならず其紙入の中には島田屋しまだやの藤八方より汝へおくりたる手紙もありことに汝の衣服のすそに血の付たるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)