“節”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふし59.7%
せつ20.4%
ぶし7.0%
ぷし3.5%
ノット2.5%
たかし1.0%
せち0.7%
おり0.7%
をり0.5%
ひか0.5%
ノツト0.2%
いはひ0.2%
さだ0.2%
たしな0.2%
とき0.2%
みさお0.2%
よ0.2%
シチ0.2%
セチ0.2%
タカシ0.2%
フシ0.2%
プシ0.2%
メロデイ0.2%
ヨ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
モミの木からは、毎年毎年新しい芽がでて、のびていきますから、その節(ふし)の数をかぞえれば、その木が幾(いく)つになったかわかるのです。
公爵夫人(こうしやくふじん)は其(その)第(だい)二節(せつ)を唱(うた)ふ間(ま)も、絶(た)えず赤子(あかご)を甚(ひど)く搖(ゆす)り上(あ)げたり搖(ゆす)り下(おろ)したりしたものですから、可哀相(かあいさう)に小(ちひ)さなのが泣(な)き叫(さけ)ぶので
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
通りかかるホーカイ節(ぶし)の男女が二人、「まア御覧よ。お月様。」といって暫(しばら)く立止った後(のち)、山谷堀の岸辺(きしべ)に曲るが否や当付(あてつけ)がましく
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
成程腕(うで)つ節(ぷし)は勁(つよ)さうに出来てゐるが、その二十年といふもの、金なぞたんまり握つた事の無ささうな掌面(てのひら)だなと弟子は思つた。
佐渡夷(さどえびす)着、午後四時四十五分の予定。速力、十五節(ノット)。何しに佐渡へなど行く気になったのだろう。十一月十七日。ほそい雨が降っている。
佐渡 (新字新仮名) / 太宰治(著)
節(たかし)いふ余は人麻呂は必ず痩せたる人にてありしならむと思ふ。その歌の悲壮なるを見て知るべしと。けだし左千夫は肥えたる人にして節は痩せたる人なり。
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
我国にて塩引にしたるを大晦日(おほつごもり)の節(せち)には用ひざる家なし。又病人にも喰(くは)す。他国にて腫物(できもの)にいむは、これになれざるゆゑにやあらん。
このごろ読んだお経の中(うち)につくづくなるほどと感心したことのある、聞いてくれこういう話しじゃ、むかしある国の長者が二人の子を引きつれてうららかな天気の節(おり)に
五重塔 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
足(た)し出たる後(のち)に淨水(てうづ)に困(こま)る節(をり)から斯々(かく/\)の娘を見染ぬ世に二個となき美人なれば漫(そゞろ)に戀しく思ひつゝ此美婦人(このびふじん)に比(くら)ぶれば櫻も爭(いか)で物かはと花見を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それフィオレンツァはその昔の城壁——今もかしこより第三時と第九時との鐘聞ゆ——の内にて平和を保ち、かつ節(ひか)へかつ愼(つつし)めり 九七—九九
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
殊(こと)に其(その)頭部(とうぶ)に裝填(さうてん)せられたる爆發藥(ばくはつやく)は、普通(ふつう)魚形水雷(ぎよけいすいらい)の頭部(とうぶ)綿火藥(めんくわやく)百七十五斤(きん)に相當(さうたう)して、千四百碼(ヤード)の有效距離(いうかうきより)を四十一節(ノツト)の速力(そくりよく)をもつて駛行(しかう)する事(こと)が出來(でき)るのであるから、砲聲(ほうせい)轟々(がう/\)
昔イスラエル国では正月の十四日から七日のあひだ酵(たね)いれぬパンの節(いはひ)といふのを守つて、神とモーセに依つてエジプトから救ひ出された時の記念にしたといふことであるが
ともしい日の記念 (新字旧仮名) / 片山広子(著)
節(さだ)は一言も云わなくなってしまった。
不在地主 (新字新仮名) / 小林多喜二(著)
黙れ、間(はざま)! 貴様の頭脳(あたま)は銭勘定ばかりしてゐるので、人の言ふ事が解らんと見えるな。誰がその話に可然(しかるべき)挨拶を為ろと言つた。友人に対する挙動が無礼だから節(たしな)めと言つたのだ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
勝四郎は雀部(ささべ)に従ひて京にゆき、絹ども残りなく交易せしほどに、当時(このごろ)都は四三花美(くわび)を好む節(とき)なれば、四四よき徳とりて東(あづま)に帰る用意(はかりごと)をなすに、今度(このたび)上杉の兵(つはもの)鎌倉の御所を陥(おと)し
お種は尖(とが)った神経に触られたような様子して、むっくと身を起した。電燈の光を浴びながら激しく震えた。これ程女の節(みさお)を立て通した自分に、何処(どこ)に非難がある、と彼女の鋭い眼付が言った。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
わが物と何を定めん難波潟蘆のひと節(よ)のかりそめの世に
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
ある地方では「節(シチ)の若水(ワカミヅ)」と言ひ、ある処では「節(シチ)のしぢ水」と称へてゐる。言ふまでもなく、日本の正月の若水だ。かうした信仰の残つてゐる以上は、支那起原説はあぶない。
若水の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
朗詠の平安の都に栄えた理由として、踏歌(タウカ)の節(セチ)の「詠」に美辞を練つた事を第一に言ふべきである。而も踏歌の夜の詞曲は、唐化流行頂上の時勢にも、やはり大歌や、呪詞が交へ用ゐられた。
それはだれだ、下総結城の人長塚節(タカシ)である。
正岡子規君 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
物尽しの、古代に於て、一つの発達した形になつたものは「読歌(ヨミウタ)」である。此は、節(フシ)まはしが少くて、朗読調に近いからだと説かれて来たのは、謂はれのないことである。
叙景詩の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だから、「何々節(プシ)」と謂はれるものを謡ひ乍ら三味線を弾くことは、紳士の表芸としてやまとの社会よりも、高く見られて来た。
沖縄を憶ふ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
彼は好くも覚えてゐない昔の唱歌の節(メロデイ)を練習しながら物語(ローマンス)の主人公になつたらしい輝やかしい思ひであつた。
まぼろし (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
竹の節(ヨ)の中にゐた赫耶(カグヤ)姫と、朝鮮の卵から出た王達(キンタチ)とを並べて、河勝にひき較べてみると、却つて、外国の卵の話の方に近づいてゐる。
桃の伝説 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)