みさお)” の例文
お種はとがった神経に触られたような様子して、むっくと身を起した。電燈の光を浴びながら激しく震えた。これ程女のみさおを立て通した自分に、何処どこに非難がある、と彼女の鋭い眼付が言った。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)