“節操”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みさお46.2%
みさを30.8%
せっそう15.4%
せつそう7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この有様でもお秀は妾になったのだろうか、女の節操みさおうってまで金銭がほしい者が如何して如此こん貧乏まずしい有様だろうか。
二少女 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
『断然元子もとこを追ひ出してしづを奪つて来る。いやしくつても節操みさをがなくつてもしづの方がい』といふ感が猛然と彼の頭にぼつた。
節操 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
節操せっそうはすたれ、利をみれば、旗も墨で塗りつぶし、義といえば、愚者の無知とわらう世だ。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
をんな節操せつそうことにくれいことこひあいことをんなは二度目どめこひ持得もちうるかとことをんな最初さいしよこひわするかとことなど、れかられへとちからにもおよばぬ問題もんだいはてしなくわたしくるしめる。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)