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節操
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みさを
ふりがな文庫
“
節操
(
みさを
)” の例文
『断然
元子
(
もとこ
)
を追ひ出して
静
(
しづ
)
を奪つて来る。
卑
(
いや
)
しくつても
節操
(
みさを
)
がなくつても
静
(
しづ
)
の方が
可
(
い
)
い』といふ感が猛然と彼の頭に
上
(
の
)
ぼつた。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
何事も
金銭
(
かね
)
で始末がつけられると思つてゐる
富豪
(
かねもち
)
にとつて、暑さは真実苦手であつた。何故といつて、お
太陽様
(
てんとさま
)
は女のやうに
金銭
(
かね
)
で
節操
(
みさを
)
を売らなかつたから。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
兼吉さんと米ちやんとのお話を承はつてる中に、私の心が妙な風に成つて来ましてネ、
仮令
(
たとひ
)
女性
(
をんな
)
の
節操
(
みさを
)
を
涜
(
けが
)
したものでも、其が自分の心から出たのでないならば
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
明星
(
みやうじやう
)
、君が
節操
(
みさを
)
にわれあえなむ——
独絃哀歌
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
銀之助は
斯
(
か
)
う
考
(
かん
)
がへて来ると
解
(
わか
)
らなくなつた。
節操
(
みさを
)
といふものが
解
(
わか
)
らなくなつた。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
何卒
(
どうぞ
)
日本の政道の上に
基督
(
キリスト
)
の
御栄光
(
おんさかえ
)
を
顕
(
あら
)
はして下ださる様、必ず神様への
節操
(
みさを
)
をお忘れなさるなと
仰
(
お
)
つしやいましたが、山木様が決して忘れないから安心せよと
御挨拶
(
ごあいさつ
)
なさいますとネ
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
御気象なら
何
(
いづ
)
れ
阿母
(
おつか
)
さんに立ち
勝
(
まさ
)
つて、
彼様
(
ああ
)
して
世間
(
よのなか
)
の花とも、教会の光とも敬はれて
在
(
い
)
らつしやるに、
阿父
(
おとうさん
)
の御様子ツたら、まア何事で御座います、
臨終
(
いまは
)
の奥様に御誓ひなされた神様への
節操
(
みさを
)
が
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
女性
(
によせい
)
にはなくてならぬ
節操
(
みさを
)
といふ
釘
(
くぎ
)
が一
本
(
ぽん
)
足りないで、
其
(
その
)
為
(
た
)
め
身体
(
からだ
)
全体に『たるみ』が出来て居る、
其
(
その
)
『たるみ』が
卑
(
いや
)
しい色を成して居るのだ、それが証拠には自分の前に
静
(
しづ
)
には
情夫
(
をとこ
)
が有つたらしく
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
“節操”の意味
《名詞》
節操(せっそう)
主義や信念を固く守って変えないこと。
貞操を守ること。みさお。
(出典:Wiktionary)
節
常用漢字
小4
部首:⽵
13画
操
常用漢字
小6
部首:⼿
16画
“節操”で始まる語句
節操々々