“太陽様”のいろいろな読み方と例文
旧字:太陽樣
読み方割合
てんとさま30.0%
てんとうさま30.0%
おひさま20.0%
ひさま10.0%
おてんとうさま10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
地にはいろいろの花が咲き乱れ、梢や空には様々の鳥がいて、眩しいお太陽様てんとさまが白い雲の底からキラキラと輝いていました。
ルルとミミ (新字新仮名) / 夢野久作とだけん(著)
ふっと眼がさめるとお太陽様てんとうさまの光がそれは美しく見えて、わたしはことによったら死んで極楽へ来ているんじゃないかと思ってよ。
地上:地に潜むもの (新字新仮名) / 島田清次郎(著)
築山つきやまの松のこずえを飛びまして、遠くも参りませんで、塀の上に、此の、野のすえところへ入ります、真赤な、まんまるな、大きな太陽様おひさまの前に黒くまつたのが見えたのでございます。
紅玉 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さつせえ、いまに太陽様おてんとうさまさつせえても、濠端ほりばたかけて城跡しろあとには、お前様めえさま私等わしらほかには、人間にんげんらしいかげもねえだ。偶々たま/\突立つゝたつて歩行あるくものは、しやうくねえ、野良狐のらぎつねか、山猫やまねこだよ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)