“阿母”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おっか36.6%
おふくろ26.2%
おつか10.5%
おかあ5.8%
おっかあ4.7%
おっかさん1.7%
おか1.7%
おつかあ1.7%
おッか1.2%
かあ1.2%
おかあさん1.2%
あぼ1.2%
おかア0.6%
おつかさん0.6%
オガ0.6%
あかあ0.6%
あツばあ0.6%
あツぱあ0.6%
おかん0.6%
おば0.6%
はゝ0.6%
ふくろ0.6%
アバ0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの時お前のおさんは、お前の遣場に困って、阿母さんへのあてに川へでも棄ててしまおうかと思ったくらいだったと云う話だよ。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
まして現在の阿母様の身になったら、その不釣合も愈よ眼に立つことであろう。若いお内儀さんも可哀そうに思われることであろう。
黄八丈の小袖 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
『マア然うですか、阿母さんも御一緒に! ……それにしても立見さんの方よりは窮屈でない訳ですわねえ、当分の事ですから。』
札幌 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
あるとき、の者はみんな外出して、酒井氏と氏の阿母さんとたつた二人で留守番をしてゐたことがあつた。氏は煙草が飲みたくなつた。
「おお、お亀さんか。久しく見えなかったね。お蝶坊も好い新造になったろう。あの子もおとなしく稼ぐようだから阿母もまあ、安心だ」
半七捕物帳:07 奥女中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
死ぬる二三日前、彼女はぶらりと起きて来て、産後の弱った体で赤ん坊を見て居る母のに立ち、わたしが赤ん坊を見て居るから阿母は少しお休みと云うた。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
此処へも電気けんと、どんならんなア。阿母アはんは倹約人やよつて、点けえでもえゝ、と言やはるけど、暗うて仕様がおまへんなをツさん。
鱧の皮 (新字旧仮名) / 上司小剣(著)
「死ぬことは分つて居るのやさかい、一日でも早う亡くなつて呉れりや宜いと、俺も阿母もさう言つて居れど。」
厄年 (新字旧仮名) / 加能作次郎(著)
「あれは白じゃないねえ、阿母さん? と小さいの声だねえ? 如何したんだろう?」
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「あら! ……」と忽ち機嫌を損ねて、「だから阿母さんは嫌いよ。ああだもの。尋常のじゃ厭だって誰も言てやしなくってよ。」
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
彼は平生一滴も飲まぬが、今日はせめてもの事に阿爺阿母と盃の取りやりをしるしばかりした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
あのお邸の中に桑木厳翼さんの阿母さんのお里があって鈴木とかいった。その鈴木の家の息子がおりおり僕の家へ遊びに来たことがあった。
僕の昔 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
『——でもといふだか人達いてやりたいわ。ねえ阿母さん、ニューズィーランドでせう、それともオーストレリア?』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
れも皆な先生の御蔭様なんですからねエ——其れに阿母、兼さんから消息がありましテ、私、始終気になりましてネ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
何歳だバ。のナ今歳二十六だネ。ふんダバ。阿母ダテ二十歳たけアせ。だけアそれはねエネ。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
「竹さん、ほんまに早うおいなはらんか。……阿母さんが今落ち入らはりますんやがな。」
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
と思ふと、両親の顔や弟共の声、馬の事、友達の事、草刈の事、水汲の事、生れ故郷がらかに思出されて、お定はと涙の目を押瞑つた儘、『阿母、許してけろ。』と胸の中で繰返した。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
と思ふと、兩親の顏や弟共の聲、馬の事、友達の事、草苅の事、水汲の事、生れ故郷が詳らかに思出されて、お定はと涙の目を押瞑つた儘、『阿母、許してけろ。』と胸の中で繰返した。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
あんたの阿母の來やはつた時は、えらいこツちやツた。七でなア。……今でも納戸におまツしやろ、あの箪笥や長持は皆阿母が持つて來やはつたんや。あの長押に掛けたある薙刀も。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
阿母さん、あなたは大変いい村をお持ちですねえ。農奴はどの位おありなんですか?」
(鶏の面輪は 阿母の俤あつて 床しい)
独楽 (新字旧仮名) / 高祖保(著)
「お阿母の一周忌だよ、ちゃンと届けたじゃないか」
冬枯れ (新字新仮名) / 徳永直(著)
だケエに十年も後家立デデせ、ガらの上ララデデ見デも、羸弱くてアンツクタラ病氣ネれデ死なれデ見れば、派立目腐阿母だケヤエに八十歳身空コイデ
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)