“違”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ちが35.4%
たが32.8%
ちげ16.1%
ちがい5.9%
ちがひ2.3%
ちご2.0%
たご0.9%
ちげえ0.8%
ち0.6%
ちがえ0.5%
タガ0.5%
たがえ0.3%
ちがへ0.3%
チガ0.3%
ちがっ0.2%
たがは0.2%
くる0.2%
たがい0.2%
たげ0.2%
ちがつ0.2%
まご0.2%
チゴウ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかるに、不思議(ふしぎ)なことには、村(むら)に二つ時計(とけい)がありましたが、どうしたことか、二つの時計(とけい)は約(やく)三十分(ぷん)ばかり時間(じかん)が違(ちが)っていました。
時計のない村 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして私は幸いにして今日まで生存(いきなが)らえて、この書に書いてあることに多く違(たが)わずして私の生涯を送ってきたことを神に感謝します。
後世への最大遺物 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
「なるほど少し筋になりそうだな。足を出したんなら、幽霊が殺されて人間になったには違(ちげ)えねえ。一体その幽霊は誰だったんだ」
若(も)し、大尉が其処に居合せなかったら、自分は思わず叫声を挙げたに違(ちがい)ない。自分が、それを持っている手は思わず、顫(ふる)えたのである。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
もし、あの新しい墓の主が、兄妹に取つて親しい父か母かであつたならば、此次の日曜にも二人は屹度、お詣りをしてゐるのに違(ちがひ)ない。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
三人目の男の履歴(りれき)について、少しばかり私の意見を述べて書き送ってあったので、母は「ほんにこの娘(むすめ)はまた、男さんが違(ちご)うてのう」
清貧の書 (新字新仮名) / 林芙美子(著)
仏といえども、道理に違(たご)うことのあるべきはずがない。自分らには現世(げんせ)を安穏にする欲情もなければ、後生(ごせ)に善処する欲情もない。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「違(ちげえ)ねえ、がんがらがんだから、からっきし、話に締りがねえったらねえ。——そこでその坊主が逆(のぼ)せちまって……」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「どうも、お嬢様、貴嬢(あなた)のお胸には何某殿(どなた)か御在(おあり)なさるに相違御座りません、——御嬢様、婆やの目が違(ち)がひましたか」
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
入(い)れ違(ちがえ)に、十二三になる丸顔の眼の大きな女の子と、その妹らしい揃(そろい)のリボンを懸(か)けた子がいっしょに馳(か)けて来て、小さい首を二つ並べて台所へ出した。
門 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御僧は、その目で、前の日の幻と、その日の正身(シヤウジン)のみ姿とを見比べた訣だな——。其が寸分違(タガ)はぬと世俗に言ふ——その言ひ來たりのまゝだつたかね。
死者の書 続編(草稿) (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
「大地震の時、強く稲妻の如く光りて鳴り、地震しけりと言う。この光は見たる者も見ざるものもあり。その後の光予も三度は見しが、稲妻に似て違(たがえ)り。」
地震なまず (新字新仮名) / 武者金吉(著)
入(い)れ違(ちがへ)に、十二三になる丸顏(まるがほ)の眼(め)の大(おほ)きな女(をんな)の子(こ)と、其(その)妹(いもうと)らしい揃(そろひ)のリボンを懸(か)けた子(こ)が一所(いつしよ)に馳(か)けて來(き)て、小(ちひ)さい首(くび)を二(ふた)つ並(なら)べて臺所(だいどころ)へ出(だ)した。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
汝(ンガ)の夫(オド)ア何歳(ナンボ)だバ。吾(ワイ)のナ今歳(コドシ)二十六だネ。何(なに)、笑(わら)ふんダバ。汝(ンガ)の阿母(オガ)の姉(あね)ダテ二十歳(ハダヂ)も下(した)の男(ヲドゴ)有(も)たけアせ。吾(ワ)だけアそれ程(ほど)違(チガ)はねエネ。
地方主義篇:(散文詩) (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
親でもない人を誰が親にして事える者があるかと云うような調子で、折々は互に説が違(ちがっ)て居ました。是(これ)れは私の十六、七の頃と思います。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
吾助は得たりと太刀(たち)振上(ふりあげ)只(たゞ)一刀に討たんとするやお花は眞(ま)二ツと見えし時友次郎が曳(えい)と打たる小柄(こづか)の手裏劍(しゆりけん)覘(ねら)ひ違(たがは)ず吾助が右の肱(ひぢ)に打込みければ忽ち白刄(しらは)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今からお眼が狂ふもの、乃公が時計は違(くる)ふたと、後のお詞聞かぬ為、私が合はしておきますると。ただ一分のその隙も、空(むだ)に過ごさぬ、竜頭巻。
したゆく水 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
女は一度嫁して其家を出されては仮令二度(ふたたび)富貴なる夫に嫁すとも、女の道に違(たがい)て大なる辱(はじ)なり。
女大学評論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
また「遅速(おそはや)も汝(な)をこそ待ため向つ峰(を)の椎の小枝(こやで)の逢ひは違(たげ)はじ」(巻十四・三四九三)と或本の歌、「椎の小枝(さえだ)の時は過ぐとも」の椎(しい)は思比(シヒ)、四比(シヒ)と書いているから、楢(なら)ではあるまい。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
私(わたくし)は丁度(ちやうど)其(その)時(とき)、何(なに)か一(ひと)つ話(はなし)を書(か)いて貰(もら)ひたいと頼(たの)まれてゐたので、子供(こども)にした話(はなし)を、殆(ほとんど)其(その)儘(まゝ)書(か)いた。いつもと違(ちがつ)て、一册(さつ)の參考書(さんかうしよ)をも見(み)ずに書(か)いたのである。
寒山拾得縁起 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
証書はまさしき手続きを踏みたるもの、さらに取り出(いだ)したる往復の書面を見るに、違(まご)う方(かた)なき千々岩が筆跡なり。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
二(フタツ)ノ眼(マナコ)ハ朱(シュ)ヲ解(トイ)テ。鏡ノ面(オモテ)ニ洒(ソソ)ゲルガゴトク。上下(ウエシタ)歯クイ違(チゴウ)テ。口脇(クチワキ)耳ノ根マデ広ク割(サ)ケ。眉(マユ)ハ漆(ウルシ)ニテ百入塗(モモシオヌリ)タルゴトクニシテ。額ヲ隠シ。振分髪(フリワケガミ)ノ中ヨリ。五寸計(ゴスンバカリ)ナル犢(コウシ)ノ角。
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)