“行違”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆきちが64.5%
ゆきちがい19.4%
ゆきちがひ9.7%
いきちがい3.2%
ゆきちげ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
云掛られ夫さへ心にさはらぬ樣云拔いひぬけて居しに今日隅田川すみだがは渡船わたしぶねにて誰かは知ず行違ゆきちがひに面を見合せしよりにはかに吾助が顏色變り狼狽うろたへたるてい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
職業についても、あんな些細ささい行違ゆきちがいのために愛想あいそづかしをたとい一句でも口にして、自分と田口の敷居を高くするはずではなかったと思う。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
近所きんじよ女房にようばうれたのをさいはひに自分じぶんあとからはしつてつた。鬼怒川きぬがはわたしふね先刻さつき使つかひと行違ゆきちがひつた。ふねからことば交換かうくわんされた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
けれどもね、つまりそっちは枝で、根は別にあるんだから、私は根から先へ療治した方がはるかに有効だと思うんです。でないと今度こんだのような行違いきちがいがまたきっと出て来ますよ。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
わしは矢切の婆アでございます、今度こんたびは又飛んだ行違ゆきちげえから伊之助さんがえれえやめえになったと云うは、私どもで怨んでるという訳なんで