“ゆきちがひ”の漢字の書き方と例文
語句割合
行違100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近所きんじよ女房にようばうれたのをさいはひに自分じぶんあとからはしつてつた。鬼怒川きぬがはわたしふね先刻さつき使つかひと行違ゆきちがひつた。ふねからことば交換かうくわんされた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
御懇談いたしたきこと有之これあり、且つ先日杉野子爵を介して、申上げたる件に付きても、重々の行違ゆきちがひ有之これあり、右釈明旁々かた/″\近日参邸いたし度く——あゝ何と云ふ図々しさだ。
真珠夫人 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
およ此方こちら了簡りようけんを誤解されてゐるほど心苦い事は無い。人の為にはかつて、さうしてわづか行違ゆきちがひから恨まれる、恩にせうとて謀つたではないが、恨まれやうとはたれにしても思はん。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)