“旁々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かたがた75.0%
かた/″\25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
旁々かたがたの手を見れば、なかばはむきだしで、その上に載せた草花の束ねが呼吸をするたびにしまのペチコートの上をしずかにころがッていた。
あいびき (新字新仮名) / イワン・ツルゲーネフ(著)
私は旅館の相談旁々かたがた、紹介を得て来た図書館長の永山氏に電話をかけた。私、早口になると見え、電話がてきぱき相手に通じない。
長崎の一瞥 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
どうか貰い度いということ、それに土地に名高いお家柄なり、旁々かた/″\山三郎殿の御妹御おいもとごなれば是非申し受けたいといってわたくしへお頼みで
二三日うちに大磯問題の返事を聞き旁々かた/″\、青木家をたづねて見ようと思ふ。一体わたしがあまり行く事は、なるべく遠慮してゐるのだが。
愚かな父 (新字旧仮名) / 犬養健(著)