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『愚かな父』
ふりがな文庫
『
愚かな父
(
おろかなちち
)
』
月のいゝ晩がつゞく。月がいゝとわたしは団扇を持つて縁先に出る。こんなわたしにしろ、また隣の二階家の四角な影の二尺ばかり上に照る月にしろ、月を見れば空想ぐらゐはする。わたしはきつと娘の事を考へる。 許嫁の男の両親のもとに家事見習に行つてゐるそ …
著者
犬養健
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「新小説」1923(大正12)年1月
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約25分(500文字/分)
朗読目安時間
約42分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
仰
(
おつしや
)
鮮
(
あた
)
計画
(
もくろ
)
酔醒
(
ゑひざめ
)
空
(
うつ
)
態度
(
ふり
)
具
(
そなは
)
飛沫
(
とばちり
)
昂
(
かう
)
壊
(
こ
)
危
(
あやふ
)
空
(
あ
)
交
(
かは
)
敏捷
(
すばし
)
如何
(
いかゞ
)
癒
(
なほ
)
而
(
し
)
此方
(
こつち
)
曾孫
(
ひこ
)
例
(
たと
)
覆
(
おほ
)
覗
(
うかゞ
)
訊
(
たづ
)
凝
(
じ
)
訪
(
たづ
)
身扮
(
みづくろ
)
下手
(
したで
)
老
(
と
)
茫
(
ぼ
)
茫然
(
ばうぜん
)
憎悪
(
ぞうを
)
悄然
(
しよんぼり
)
御尤
(
ごもつとも
)
平常
(
へいぜい
)
寛
(
くつ
)
堪
(
こら
)
嘆
(
かこ
)
味
(
あぢは
)
可愛
(
かはい
)
躊躇
(
ちうちよ
)
頬
(
ほゝ
)
刷毛
(
ブラシ
)
遂
(
つひ
)
恢復
(
くわいふく
)
頃
(
ごろ
)
此
(
こ
)
此処
(
こゝ
)
森
(
しん
)
頑固
(
ぐわんこ
)
殆
(
ほと
)
未
(
ま
)
仲人
(
なかうど
)
脅
(
おび
)
肱
(
ひぢ
)
日除
(
ひよ
)
障子
(
しやうじ
)
溜
(
た
)
見下
(
みくだ
)
以
(
もつ
)
指
(
ゆびさ
)
羨望
(
せんばう
)
罵倒
(
ばたう
)
計
(
ばか
)
或
(
あ
)
我儘
(
わがまゝ
)
傲然
(
がうぜん
)
閾
(
しきゐ
)
兜町
(
かぶとちやう
)
悪
(
にく
)
鎮
(
しづ
)
其後
(
そののち
)
只
(
たゞ
)
秘
(
ひそ
)
素気
(
すげ
)
一寸
(
ちよつと
)
居据
(
ゐすわ
)
就
(
つい
)
寝
(
ね
)
許嫁
(
いひなづけ
)
吃驚
(
びつくり
)
認
(
したゝ
)
大磯
(
おほいそ
)
夕闇
(
ゆふやみ
)
勢
(
いきほひ
)
紗
(
しや
)
半巾
(
ハンカチ
)
猶
(
なほ
)
眠
(
ね
)
団扇
(
うちは
)
眼
(
まなこ
)
噂
(
うはさ
)
嘗
(
かつ
)
却
(
かへ
)
厭
(
いと
)
聟
(
むこ
)
軽蔑
(
けいべつ
)
筈
(
はず
)
綺麗
(
きれい
)
飼兎
(
かひうさぎ
)
緩
(
ゆる
)