“恢復”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かいふく87.8%
くわいふく7.4%
とりかえ1.7%
かへ0.4%
くゎいふく0.4%
とりかえし0.4%
とりかへ0.4%
とりかへし0.4%
なお0.4%
よみがえ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もうさっぱりした気分になりましたか。でも御恢復になったかいもありませんね。今までのあなたでこうしてくおなりになったのを
源氏物語:36 柏木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
「うむ、なあにれもそれから去年火箸ばしてやつたな」卯平ういつてにしてはるしく元氣恢復してた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
「頭が痛む。……体が痛む。……訳がわからない。……どうしたのだろう?」半分意識を恢復した中で山県紋也はこう思った。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
ねがはくは日本よ、なんぢ朝の薄きスフの外套に包まれ、生ける国に恢復るその日まで
だいこん (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
それにお前さんのからだは大地の底に居たときから慢性りょくでい病にかかって大分軟化してますからね、どうも恢復の見込がありません。
楢ノ木大学士の野宿 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
「ここんとこで、一つ気をそろえて、みっちり稼がんことにゃ、この恢復がつきません」
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
さう言つて島村氏の健康を気遣つた上田氏は、不図した病気からくも倒れてしまひ、草臥れて欠伸ばかり続けてゐた抱月氏は、そのずつと健康を恢復してぴち/\してゐる。
もう一度石についても恢復って、生樹を裂いた己へ面当に、早瀬と手を引いて復讐をして見せる元気は出せんか、意地は無いか。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
甲府城下は恢復って来た。あちこちから笑い声が聞こえるようになった。少年達の歌う声にも、犬や、鶏の鳴き声にも、争われない歓喜があった。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)