“くわいふく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
恢復73.9%
回復13.0%
掛幅4.3%
囘復4.3%
快復4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この健康さへ恢復くわいふくしたら、そしてその仕事にさへ手を着けたら、もう少しは今の自分を笑つて見下せる自分になれるだらう。かう考へた。
朧夜 (新字旧仮名) / 犬養健(著)
これを解禁後かいきんご推定相場すゐていさうば四十九ドルぶんの三と比較ひかくするとわづかに一ドルらずとなつて一わりさがつてつた爲替相場かはせさうばは九回復くわいふくしたわけであつて
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
いとけない時から白川楽翁侯に近侍してゐた人である。南天荘主は頃日このごろ田内の裏書のある楽翁侯の歌の掛幅くわいふくを獲たさうである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
わたくしは良子刀自所蔵の掛幅くわいふくに於てこれを読むことを得た。「笑迎四十六年春。椒酒三杯気愈伸。弟有悌兮児有孝。奉斯懶病不材人。己酉元日口占。源信厚。」
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
やゝとき乘客じようかくは、活佛くわつぶつ——いまあらたにおもへる——の周圍しうゐあつまりて、一條いちでう法話ほふわかむことをこひねがへり。やうや健康けんかう囘復くわいふくしたる法華僧ほつけそうは、よろこんでこれだくし、打咳うちしはぶきつゝ語出かたりいだしぬ。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
それからわづらひついて、何時いつまでつてもなほらなかつたから、なにもいはないでうちをさがつた。たゞちにわすれるやうに快復くわいふくしたのである。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)