“健康”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
けんこう33.0%
たっしゃ18.2%
けんかう12.5%
じょうぶ8.0%
たつしや6.8%
すこやか5.7%
ぢやうぶ5.7%
からだ3.4%
まめ2.3%
じようぶ1.1%
すこや1.1%
つよ1.1%
よく1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
窃盗せっとう姦淫かんいん詐欺さぎうえてられているのだ。であるから、病院びょういん依然いぜんとして、まち住民じゅうみん健康けんこうには有害ゆうがいで、かつ不徳義ふとくぎなものである。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ああさようか、浜路さんで、よいご器量、健康たっしゃそうでもある。わしはなこの山の乞食坊主、決して恐れるには及ばぬ。それはそうと浜路さん、どうやらお怪我を
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
窃盜せつたう姦淫かんいん詐欺さぎうへてられてゐるのだ。であるから、病院びやうゐん依然いぜんとして、まち住民ぢゆうみん健康けんかうには有害いうがいで、不徳義ふとくぎなものである。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
いつもの将軍家の寝室に、紛失したはずの将軍家が、ひどく健康じょうぶそうな顔色をして、グッスリ寝込んでいたものである。
銅銭会事変 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
病が病だから、蓮太郎の方では遠慮する気味で、其様そんなことで迷惑を掛けたく無い、と健康たつしやなものゝ知らない心配は絶えず様子に表はれる。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
一時いちじやまひめに待命中たいめいちういたその大佐たいさが、いまかへつ健康すこやかに、このあたらしき軍艦ぐんかん」の廻航中くわいかうちうとか——さては、とわたくしたちまおもあたつたのでわる。
「負けるもんか、長いこと病みはうけた人に。……出て來たらギユウと押へ付けてあげる。健康ぢやうぶな時でもわたへの方が強い。」
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「実は……僕がこんな惨めな健康からだになったというのも、本統の原因はそれなんです。僕は知っています、父は、斬首台ギロチーヌで果てたのです」
誰? (新字新仮名) / モーリス・ルヴェル(著)
健康まめならどんなにいいだろう。……地獄の工場へでも行ってやる」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
學士がくしまゆしはめてれはこまつたもの、全体ぜんたい健康じようぶといふたちでなければ時候じこうかはなどはことさら注意ちういせねばるし、おたみどの不養生ふやうじようをさせ給ふな、さてとれもきう白羽しらはちて
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「もう、すっかり、お健康すこやかになったかの」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
少し下がって地にひざまずき、並んでいるのは多勢のモカ、いずれも身綺麗な扮装みなりをし、持っていた病気など癒ったのであろう、健康つよそうな様子を見せている。
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
然かし体躯からだ以前まえよりも遙かに健康よくなられた。直訴の時分には車が無ければ歩行事あるくこと出来なかつた人が、今では腕車くるまを全廃されたと云ふ。顔の皺も近頃は美しく延びて、若々となられた。
大野人 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)