“替”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
36.1%
かわ24.6%
かは17.2%
かえ6.6%
かへ5.7%
かわり1.6%
かはり1.6%
1.6%
がえ1.6%
がは1.6%
かわっ0.8%
カワ0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此次このつぎ座敷ざしきはきたなくつてせまうございますが、蒲団ふとんかはへたばかりでまだあかもたんときませんから、ゆつくりお休みなさいまし
平「此の程は役がかわってから稽古場もなく、誠に多端たゝんではあるが、ひまの節に随分教えてもやろう、其のほうの叔父は何商売じゃの」
かはつてかへつてたのはくま膏薬かうやく伝次郎でんじらう、やちぐさんだかさかむたぬき毛皮けがはそでなしをて、糧切まぎりふぢづるでさや出来できてゐる。
お父様をお見送りしますと私は、お床の間に立てかけてあった琴を出して昨日きのう習いました「あおいうえ」のかえの手を弾きはじめました。
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
勾引かどはかさんとするをり人違ひとちがひ等にて九郎兵衞か惣内の中にて兩人を殺し其始末にこまりし處より首を切て知れぬ樣になさんため衣類を着せかへ九助を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
同じ年の五月に、わたしがその年から数えて七年ほど前に書いた『三柏葉樹頭夜嵐みつかしわこずえのよあらし』という拙劣なる脚本が、偶然帝国劇場女優劇のかわりに演ぜられた。
十日の菊 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
さ今の内お風呂ふろにでもおはいりなさつて少し御庭でも御覽なさいまし、おやすみ遊ばしての内私が御附申て升柄ますからと、看護婦にかはりしはかねとよびて年も同十七の氣に入
うづみ火 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
そこで相似から同一へと、配列の調整が設計される。もちろんこれはまず骨と骨とを一致せしめ、血管、神経などはその後に順番に配列座標が決定される。それから配列えの手術だ。
大脳手術 (新字新仮名) / 海野十三(著)
井戸がえもしたなれど、不気味じゃで、誰も、はい、その水を飲みたがりませぬ処から、井桁いげたも早や、青芒あおすすきにかくれましたよ。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つねなんともおもはぬ島田しまだがめ今日けふばかりはづかしいとゆふぐれのかゞみまへなみだくむもあるべし、きくのおりきとても惡魔あくまうまがはりにはあるまじ
にごりえ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
コンな始末では仮令たとい政府はかわってもとても国は持てない、大切な日本国を滅茶苦茶にして仕舞しまうだろう本当におもった所が、後にいたってその政府が段々文明開化の道に進んで今日に及んだと云うのは
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そしてわれらのとなえる“天ニカワッテ道ヲ行ウ”その志を遂げるには、天子の大赦みゆるしをえて、勅の下に働かねば、どうしても、誠の働きは発揮しえないからでもあるのだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)