“井桁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いげた73.8%
ゐげた26.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金蔵の南の方に用水井戸がありますが、井桁いげたが栗材で、これは石に縁がなく、雨樋あまどいは水に縁があっても、あかですからかねに縁を生じます。
ちやんと井桁いげたを組んだ、昔風の撥ね釣瓶である。おそらくこの庭園の一部は、むかし何か茶室などのあつた名残りなのではあるまいか。
灰色の眼の女 (新字旧仮名) / 神西清(著)
お六が煮え立つた二度目の湯を持つて來てくれたので、直ぐ使へるやうにいつもの通りその大釜を井桁ゐげたの上へ置いたのが惡かつたんです。
けた少時しばし竹藪たけやぶとほしてしめつたつちけて、それから井戸ゐどかこんだ井桁ゐげたのぞんで陰氣いんきしげつた山梔子くちなしはな際立はきだつてしろくした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)