“いげた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
井桁98.0%
2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五百の父山内忠兵衛は名を豊覚ほうかくといった。神田紺屋町に鉄物問屋かなものどいやを出して、屋号を日野屋といい、商標には井桁いげたの中に喜の字を用いた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「ここをご覧、この一点を! 三の丸と二の丸の境い目を! 井桁いげたがあろう? 半分の井桁が! こいつが大変なしるしなのだ」
剣侠受難 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
地図にいげたの印がついていて、その傍に、「南部邸用水溜井戸」と朱書がしてある。加十は南部甲斐守の邸の井戸の中に落ち込んだのだ。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)