“せい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:セイ
語句割合
所為9.5%
8.6%
8.3%
7.1%
7.0%
6.4%
6.1%
4.6%
4.0%
身長4.0%
(他:322)34.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初めの間は自から制するようにして居たが、自然に減じて飲みたくも飲めなくなったのは、道徳上の謹慎とうよりも年齢老却の所為せいでしょう。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
そこで、県警察部でも兼五郎を召喚して、これまた峻烈しゅんれつな取調をしたが、兼五郎の所為せいでないから、どうすることもできなかった。
唖の妖女 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
さす手が五十ばかり進むと、油を敷いたとろりとしたしずかな水も、棹にかれて何処どこともなしに波紋が起つた、其の所為せいであらう。
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
電車道の、鋪石ペーヴメントが悪くなっているせいか、車台はしきりに動揺した。信一郎の心も、それに連れて、軽い動揺を続けている。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
青木さんが、自殺の決心をしたとしても、それは私のせいではありません、あの方の弱い性格のせいだと、その婦人は云っているのです。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
こころからおどろることのみおおかったせいか、そのわたくしはいつに疲労つかれおぼ
これはせいのすらりとした撫肩なでがた恰好かっこうよく出来上った女で、着ている薄紫の衣服きものも素直に着こなされて上品に見えた。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ギンは一しょうけんめいに二人を見くらべましたが、二人とも顔もせいも着物もかざりも、そっくりおんなじで、ちっとも見わけがつきません。
湖水の女 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
スックと——なんていうと、馬鹿にせいが高いようですが、三尺ほどの愚楽老人なんですから、たてになっても横になっても、たいした違いはないんで。
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
漸次しだいせいき、こん疲れて、気の遠くなり行くにぞ、かれが最も忌嫌いみきらへるへび蜿蜒のたるも知らざりしは
妖怪年代記 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
しかるに朱引内か朱引外か少々曖昧あいまいな所で生れたせいか知らん今まで江戸っ児のやるような心持ちのいい慈善的事業をやった事がない。
倫敦消息 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「そのひろ土地とちったら、きんか、ぎんでもてくるか……。そんなら、おれもいって、せいしてるべい。」
赤いガラスの宮殿 (新字新仮名) / 小川未明(著)
彼等のせいに戀々とした樣は其あとのものにとつてどれ位堪へ難いか、自分は彼等が殘した生の苦痛を引受けて吾が生の負擔はそれで自乘される。
太陽の子 (旧字旧仮名) / 福士幸次郎(著)
せいの歡びを感ずる時は、つまり自己を感ずる時だとおもふ。自己にぴつたりと逢着するか、或はしみじみと自己を噛み味つてゐる時かだらうとおもふ。
丁度黄昏どきのわびしさの影のようにとぼとぼとした気持ちで体をはこんで来た、しきりにせいとげとか悲哀の感興とでもいう思いがみちていた。
松井須磨子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
どんどんあめのように射出いだてきの中をくぐりくぐり、平気へいきかおをしててきせいの中へあるいて行って
田村将軍 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
「銭形の親分さん、このかたきを討って下さい。私にはたった一人の娘、あれに死なれては、これから先一日も生きて行くせいもございません」
「わーっと旗をふっている大勢の何処におるやらどうでもわかりもせん癖に、あの中にうちからも来とると思うと、それだけでせいが大分ちがうそうじゃ」
その年 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
顔貌かおかたち……赤痣……揉み上げ……、せい、肉付き……年齢、どこからどこまで寸分の相違もなかったが、ただ眼だけがまったく異っていた。
陰獣トリステサ (新字新仮名) / 橘外男(著)
二十八歳の男盛り。縹緻おとこぶりもまんざら捨てたものではない。せいは高く肉付きもよく馬上槍でも取らせたら八万騎の中でも目立つに違いない。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
日ごとに月代さかゆきもまだその頃には青々として美しく、すらりとしてせい高く、長いおとがいに癖のある細面ほそおもての優しさは
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「うそとおもうなら、いしげてごらん。おこって、おおきくなるから。」と、せいちゃんは、ふしぎなことをいうのです。
たましいは生きている (新字新仮名) / 小川未明(著)
「じらすなよ、金はおかみが出すご褒美。それでも不足というんなら、そうだ、頭を下げる。せい、この兄貴が、頭をさげて、こう頼む」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
伯夷量何ぞせまきというに至っては、古賢の言にると雖も、せいせいなる者に対して、忌憚きたん無きもまたはなはだしというべし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
溜池ためいけ眞中まんなかあたりを、頬冠ほゝかむりした、いろのあせた半被はつぴた、せいひく親仁おやぢ
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
群集ぐんじゅを放れてすっくと立った、せいの高い親仁おやじがあって、じっと私どもを見ていたのが、たしかに衣服を脱がせた奴と見たけれども
薬草取 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
勘定をすませ丸く肥え太りたるせい低き女に革鞄げさして停車場へ行く様、痩馬と牝豚の道行みちゆきとも見るべしと可笑おかし。
東上記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
派手な模様の白地の振り袖、赤地の友禅の単帯ひとえおび身長せいが高く肉附きがよく、それでいて形の整った体へ、垢抜けた様子にまとっている。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
秀た額、角度かど立った頤、頬骨低く耳厚く、頸足えりあし長く肩丸く、身長せいの高さ五尺七八寸、囲繞とりまいた群集に抽出ぬきんでている。
南蛮秘話森右近丸 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
と不思議にも土彦の姿が、次第次第に大きくなった。ずんずん身長せいが延びて行った。やがて洞穴の天井へつかえた。三丈余りも延びたのであった。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
孔子は十二君に歴事したりといい、孟子がせい宣王せんおうに用いられずして梁の恵王をおかすも、君につかうること容易なるものなり。
徳育如何 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
いや、谷将軍のすがたに向って、婦人たちは一せいに両手をつかえていたから、鶴子夫人も良人の中佐へひとみを上げていられなかった。
日本名婦伝:谷干城夫人 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
子華しかが先師の使者としてせいに行った。彼の友人のぜん先生が、留守居の母のために飯米を先師に乞うた。先師はいわれた。——
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
で、深く注意もしなかったが、外に待っていた男は、編笠をかぶり、背丈せいもすがたも、離室に逗留とうりゅうしている若い武家とちがいなかった。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
彼の背丈せいを埋めそうに麦が伸びて、青い穂が針のようにちかちかと光っていた。菜の花が放つ生温い香気が、彼をせ返らせそうにした。
田舎医師の子 (新字新仮名) / 相馬泰三(著)
いきいきとした少女たちのひとみ、みな、なつめのようにクルッとみはって——そしてまだ心配そうに、中央に立ついちばん背丈せいの高い人を見あげた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
〔譯〕せいは同じうして而てしつことなる。質異るはをしへの由つてまうけらるゝ所なり。性同じきは教の由つて立つ所なり。
是は稲種いねだねの「実翻みこぼせい」とも名づくべきものと関係があり、いずれの地の農業もかつて一度はそういう方法を行ったとも考えにくい。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
雪は深夜しんやにしたがひてます/\こほり、かれがちからには穴をやぶる事もならず、いでん/\としてつひにはせいつからす。
主人は目で細君をせいす。勝手かってで子どもがきたったので細君はった。花前もつづいて立ちかけたのをふたたびになおって、
(新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
みち左右さいう山續やまつゞき丘續をかつゞき地勢ちせいせいせられて、けつしてたひらではないやうであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
まつろう親爺おやじせいしているすきに、徳太郎とくたろう姿すがたは、いつか人込ひとごみのなかえていた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
カスタード(牛乳ぎうにう鷄卵たまごとに砂糖さたうれてせいしたるもの)、鳳梨パイナツプル、七面鳥めんてう燒肉やきにく
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
トッフィー(砂糖さたう牛酪バターせいしてかたいた菓子くわし)、それに牛酪バターつきの𤍠あつ炕麺麭やきぱん
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
これはちょうど今日こんにちあるみにゅーむせい水筒すいとうおなじようにみづれてげたものにちがひはありません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
たとへばジヨージ・ワシントンとさきせいあとにして、日本流にほんりうにワシントン・ジヨージとはかない。
誤まれる姓名の逆列 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
と、先生せんせいはいって、宮川みやがわせいいてあるところへ手帳てちょう点数てんすうれました。
残された日 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「右大臣師房卿もろふさきょう——後一条天皇ごいちじょうてんのうのときはじめて源朝臣みなもとあそんせいたまわる」
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
ここまでは馬に乗って来たのですが、さてここにチベットで最もせいとせられ最も崇拝せられるところの釈迦牟尼仏しゃかむにぶつの大堂がある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
いぬがくはへてつた、ほかに無いか、それではそれでけ、醋吸すすひの三せい孔子こうし老子らうし釈迦しやかだよ
にゆう (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
伯夷量何ぞせまきというに至っては、古賢の言にると雖も、せいせいなる者に対して、忌憚きたん無きもまたはなはだしというべし。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
僕がしばしば引用する Be just and fear not(せいを守りておそるることなかれ)というはすなわちここをいったのである。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
元洋もまた杉田門から出た人で、後けんと称して、明治十八年二月十四日に中佐ちゅうさ相当陸軍一等軍医せいを以て広島に終った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
もし人情なるせまき立脚地に立って、芸術の定義を下し得るとすれば、芸術は、われら教育ある士人の胸裏きょうりひそんで、じゃせい
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
組んできた。ドンとつぎの千畳敷せんじょうじきへ投げつけられた。起きあがると、またふたたび、毛受勝介めんじゅかつすけ大喝だいかつせい
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、いうや否、高手小手に縛ってしまったので、さすがの孟獲も、うぬッと、一せい吠えたのみで、どうすることもできなかった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、ゆっくり幾呼吸、ジリジリ逼る賊の群を一間あまり引きつけて置いて、「カッ」と一せい喉的破裂こうてきはれつ、もうその時には彼の体は敵勢の中へ飛び込んでいた。
名人地獄 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
また、彼女はこの間一人の伯爵夫人と一人の華族様とを見たが、その貴公子は「ちょうどピータア位の身丈せい恰好かっこうであった」とも話した。
その時同じく潰島田つぶしった小づくりの年は二十二、三の芸者につづいて、ハイカラに結った身丈せいの高い十八、九の芸者が来て末座に坐る。
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
藤「だって誠に品格ひんい、色白な眉毛の濃い、目のさえ/″\した笑うと愛敬の有る好い男の身丈せいのスラリとした」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
中番頭ちゅうばんとうから小僧達こぞうたちまで、一どうかおが一せいまつろうほうなおった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
世上の假説かせつ何ものぞ、われはたゞ窓にでゝ、よるを開き、眼にはかの一せいならびたる數字となりて、
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
三十三まん三千三百三十三にんの『中外ちうぐわい』の讀者どくしやが一せいぼく頭腦づなう明晰めいせき感嘆かんたんしたんだからね。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
三氏の私城にして百雉ひゃくち(厚さ三じょう、高さ一丈)をえるものにこうせいの三地がある。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
せい王の顧命こめいそう子の善言に至つては、賢人のぶんおのづかまさに此の如くなるべきのみ。
自分のあによめが奸夫と共謀して、兄の劉せいを殺したというのである。
——それぞ大手の寄手の背後を突くべく、兵五百ほどをひきつれて裏門を出た扈家荘こかそうの秘蔵むすめ、あだ名を一じょうせいという女将軍であったのだ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
りょうの時、せい州の商人が海上で暴風に出逢って、どことも知れない国へ漂着しました。遠方からみると、それは普通の嶋などではなく、山や川や城もあるらしいのです。
せい州にしゅ老人というのがあって、薬を売るのを家業とし、常に妻と妾と犬とを連れて、南康県付近を往来していた。
そこへ突然とつぜん一つの誘惑いうわくとしてあらはれたのが、せい発行はつかうの△△債劵さいけんことだつた。
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
このせい一は、おじいさんのいったように、わずかにちいさなふなを二ひきと、えびを三びきったばかりでした。
窓の内と外 (新字新仮名) / 小川未明(著)
一国の文明は、政府のせいと人民の政とふたつながらそのよろしきを得てたがいに相助くるに非ざれば、進むべからざるものなり。
学者安心論 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
想うに独立は寛文中九州から師隠元いんげんを黄檗山にせいしにのぼる途中でじゃくしたらしいから、江戸には墓はなかっただろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
平生農桑のうそうで多忙なるも、祭日ごとに嫁も里へ帰りて老父をせいし、婆は三升樽を携えて孫を抱きに媳の在所へ往きしなり。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
そして、暑い夏を送って秋になると、夫人にいたくなってってもいてもいられなくなったので、父母をせいすると云う名目をこしらえて某日あるひ山をおりた。
悪僧 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
またはこれを日本化にほんくわしたもので、一西洋各國せいやうかくこくたとへばえいふつどく西せい
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
長崎の南画家木下逸雲は、支那人から西せい湖の蓮を一株もらつて、大事にかけて養つてゐたが、やつと花が咲くと、土を掘つて鉢ごと花を埋めてしまつた。
えいどくふつ西せいの各国語に通じ、少しくビルマ語をも解す。
戦雲を駆る女怪 (新字新仮名) / 牧逸馬(著)
鳥居甲斐守は老中水野越州えっしゅうが天保改革の時、江戸町奉行の職に在り、一せいうらみを買って、酷吏こくりと称せられた人である。
枇杷の花 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
せいの祖重光ちょうこうが伊勢国白子しろこから江戸に出て、神田佐久間町に質店しちみせを開き、屋号を三河屋みかわやといった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ウィリアムだいせい其人そのひと立法りつぱふ羅馬ローマ法皇はふわう御心みこゝろかな
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
しないへかへつていくらかあたゝまつたがそれでも一にちえた所爲せいかぞく/\するのがまなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
頭の所爲せい天氣てんき加減かげんか、何時もは随分ずゐぶんよくかたる二人も、今日けふは些ツともはなしはづまぬ。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
誰に罪があるのでもないが、子供の時に甘やかされた心の殘つてる所爲せいか、何か洩らさずにはゐられぬ不快のある時、母をいぢめるのが何時からとなく私の癖になつた。
不穏 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
裾野陣すそのじん降兵こうへいをくわえた約千余の人数を、せいりゅうはくげんの五段にわかち、木隠こがくれ
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
けれど、この流離りゅうりたるや、そもそも史進その人が、生れながらにして百八せい中の一星たる宿命だったことによるものだろう。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——善哉よいかな、善哉。このおとこはこれ、天の一せいにつらなる宿性しゅくせい。元の心は剛にして直なり。粗暴乱行はしばし軌道を得ざるがためのみ。ゆくゆくは悟りにって、非凡の往生、必ずや待つあらん。……ッ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
惰氣滿々だきまん/\たる此時このときに、南部なんぶ横穴よこあなかたで、坪井博士つぼゐはかせは、一せいたかく。
「おつう」と一せい呶鳴どなつてじやうげきした勘次かんじ咄嗟とつさつぎことばせなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
つゞいてサツとばかり、そのまばゆきひかり甲板かんぱんげるとともに、滊笛きてき一二せい