“せい”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:セイ
語句割合
所為10.0%
8.7%
8.6%
7.5%
6.7%
6.4%
5.7%
4.5%
身長3.9%
3.6%
(他:294)34.4%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その前年五月私がひどい熱病にかかり、病後神経が過敏になった所為せいか、新銭座の地所が何か臭いように鼻に感じる。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
カゼは以前には流行病の一つ、または眼に見えぬ悪霊の所為せいとも想像せられていたことは、風邪という語からでもよくわかる。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
馬はがばつとはねあがり、ソン将軍はにはかにせいが高くなる、将軍は馬のたづなをとり、弟子とならんでへやを出る。
北守将軍と三人兄弟の医者 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
せいのすらりとした、ものごしの優しい、いつも髪は——一体読者の要求するのはどう云う髪にった女主人公ですか?
或恋愛小説 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
腕組をしたまゝ、鋭い眼で机の上を睨んでいたが、ふと吸取紙に眼がついた。気のせいだか少し位置が、ねじれているようだ。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
「それは眼敏めざとくていらるるせいなんでしょうよ。元からそうでしたよ。それに年を取って来ると猶更そうなるものです。」
田原氏の犯罪 (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
てんを、のろふのぢゃ? せいてんこのつが相合あひあうて出來できをば
けれど、彼がせいをうけた黒天黒地の無明むみょうの世界にも、トロトロとして巨大な一輪の光焔こうえんだけはえていた。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「別役のせい様がこないだから連れて行てくれい云いよりましたがのうし。」「そうかそれでは呼んで来い」とて下女をやった。
鴫つき (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
うしはいっしょうけんめいにせいしてあるいているのですけれど、そうはやくはあるけませんでした。
百姓の夢 (新字新仮名) / 小川未明(著)
行くときは壁や障子を伝つて危気あぶなげに下駄を穿つつかけたが、帰つて来てそれを脱ぐと、モウ立つてるせいがなかつた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
もう忘れたか、覚えがあろう、と顔を向ける、と黒目がちでもせいのない、塗ったような瞳を流して、じっと見たが、
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
メァリーは彼女のせいの割合にはほつそりし過ぎてゐたが、ブランシュはまるでディアナ(月の女神)のやうに出來てゐた。
婿は綺麗な八字髯じひげを生した立派な男で、丸髷まるまげに赤い手絡てがらをしたせいの高い細君とはよく似合つた。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
しょうちゃん、そのぴかぴか、ひかるものなあに。」といって、さきせいちゃんが、かけてきました。
金色のボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
「どれ、せいちゃんと、はやしへいって、やまがらをぼうや。」と、正雄まさおは、またしました。
へちまの水 (新字新仮名) / 小川未明(著)
痩せてはいるが身長せいは高く、肩が怒って凛々りりしいのは、武道に深いたしなみを持っている証拠ということができる。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
普通ふつう身長せいになるまでには幾度いくたびおほきくなつたりちひさくなつたりしたかれませんでした。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
するとロッビイへ出る隅に緑いろの笠をかけた、せいの高いスタンドの電燈が一つ硝子ガラス戸にあざやかに映っていた。
歯車 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
なぜなら、そこには、せいひくい、あたまのとがったおとこあおかおをしてっていたからです。
脊の低いとがった男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
彼の風采は、割合に背丈せいが高いというぐらいのことで、普通の人間の眼には別にどこといって変わったところは見えなかった。
しっかりした道中かごちょう背丈せいのそろった駕かき、別に、肩代りが二人ついて、こなたへさしてくるのが見えた。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ちょうど大都会の夜に電燈が一せいにともると同じように、暗い魂の中に永遠の炎が燃えたつ決定的な瞬間が、人生にはある。
楽毅は春秋戦国の世に、えん昭王しょうおうをたすけて、五国の兵馬を指揮し、せいの七十余城を陥したという武人。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
一同に下知げちしてバラバラバラッ! 庭へ跳び下りて追いかけようとする天童利根太郎を、造酒は、白刃を突き出してせいした。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
宇治は手を挙げて高城をせいそうとしたが、思いなおしたように深い呼吸をし、そして先に立って部落の方へ歩き出した。
日の果て (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
〔譯〕えきは是れせいの字の註脚ちゆうきやくなり。は是れ情の字の註脚なり。しよは是れ心の字の註脚なり。
又想ふに、彼は決して自らとがむるところなど有るに非ずして、だそのせい多羞シャイなるが故のみか、未だ知るべからず。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「右大臣師房卿もろふさきょう——後一条天皇ごいちじょうてんのうのときはじめて源朝臣みなもとあそんせいたまわる」
ああ玉杯に花うけて (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
その男の子——兎三夫とみお君は爾来じらい、母方のせい鴨田を名乗って、途中で亡くなった母の意志を
爬虫館事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「政治のせいせいであります。あなたが真先に立って正を行われるならば、誰が正しくないものがありましょう。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
元洋もまた杉田門から出た人で、後けんと称して、明治十八年二月十四日に中佐ちゅうさ相当陸軍一等軍医せいを以て広島に終った。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ねえさんは、ニッケルせい子供持こどももちのをってきてくださいました。りょうちゃんは、よろこんで、
小さな弟、良ちゃん (新字新仮名) / 小川未明(著)
この一げきで、さしも精巧せいこうなドイツせいも、銃身じゅうしんがみにくくがってしまいました。
春はよみがえる (新字新仮名) / 小川未明(著)
と、いうや否、高手小手に縛ってしまったので、さすがの孟獲も、うぬッと、一せい吠えたのみで、どうすることもできなかった。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ああ惨たるかな」と、関羽は、敵のために涙を催し、長嘆ちょうたんせい、すべてを見遁みのがして通した。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
せい Francisフランシス Xavierザビエー の墓ときふりて此処ここにしづまる雪降らぬくに
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
ここまでは馬に乗って来たのですが、さてここにチベットで最もせいとせられ最も崇拝せられるところの釈迦牟尼仏しゃかむにぶつの大堂がある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
藤「だって誠に品格ひんい、色白な眉毛の濃い、目のさえ/″\した笑うと愛敬の有る好い男の身丈せいのスラリとした」
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「ずっと古い過去のですか」と、スクルージはその侏儒のような身丈せい恰好かっこうに眼を留めながら訊いた。
世上の假説かせつ何ものぞ、われはたゞ窓にでゝ、よるを開き、眼にはかの一せいならびたる數字となりて、
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
郵便局いうびんきよく役員やくゐんも、來合きあはしてゐた人々ひと/″\も、一せい吃驚びつくりする。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
三氏の私城にして百雉ひゃくち(厚さ三じょう、高さ一丈)をえるものにこうせいの三地がある。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
せい王の顧命こめいそう子の善言に至つては、賢人のぶんおのづかまさに此の如くなるべきのみ。
「政治のせいせいであります。あなたが真先に立って正を行われるならば、誰が正しくないものがありましょう。」
現代訳論語 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
せい一のおかあさんは、よくこのみせへきて、せい一の洋服ようふく修繕しゅうぜんをおたのみになりました。
窓の内と外 (新字新仮名) / 小川未明(著)
平生農桑のうそうで多忙なるも、祭日ごとに嫁も里へ帰りて老父をせいし、婆は三升樽を携えて孫を抱きに媳の在所へ往きしなり。
神社合祀に関する意見 (新字新仮名) / 南方熊楠(著)
想うに独立は寛文中九州から師隠元いんげんを黄檗山にせいしにのぼる途中でじゃくしたらしいから、江戸には墓はなかっただろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
またはこれを日本化にほんくわしたもので、一西洋各國せいやうかくこくたとへばえいふつどく西せい
国語尊重 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
長崎の南画家木下逸雲は、支那人から西せい湖の蓮を一株もらつて、大事にかけて養つてゐたが、やつと花が咲くと、土を掘つて鉢ごと花を埋めてしまつた。
せい州にしゅ老人というのがあって、薬を売るのを家業とし、常に妻と妾と犬とを連れて、南康県付近を往来していた。
それが暗の中に万竿ばんかんせいをつらねて、重なり合つた葉が寒さうにぬれて光つてゐる。
京都日記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
頭の所爲せい天氣てんき加減かげんか、何時もは随分ずゐぶんよくかたる二人も、今日けふは些ツともはなしはづまぬ。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
しないへかへつていくらかあたゝまつたがそれでも一にちえた所爲せいかぞく/\するのがまなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
つゞいてサツとばかり、そのまばゆきひかり甲板かんぱんげるとともに、滊笛きてき一二せい
「おつう」と一せい呶鳴どなつてじやうげきした勘次かんじ咄嗟とつさつぎことばせなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
鍔ぜり合いは、どう極致きょくちせい……こうなると、思いきり敵に押しをくれて、刀を返しざま、身を低めて右胴を斬りかえすか。
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
元来はせいであるべき大地だいちの一角に陥欠かんけつが起って、全体が思わず動いたが、動くは本来の性にそむくと悟って、つとめて往昔むかしの姿にもどろうとしたのを
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ウィリアムだいせい其人そのひと立法りつぱふ羅馬ローマ法皇はふわう御心みこゝろかな
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
甲山こうざん鎮守ちんじゅして二十七せい名家めいか武田菱たけだびし名聞みょうもんをなくし
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)