“侵”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おか83.3%
をか8.3%
お3.3%
しん3.3%
ヲカ1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここへ来るまでに、暑(あつさ)を侵(おか)して旅行をした宇平は留飲疝通(りゅういんせんつう)に悩み、文吉も下痢して、食事が進まぬので、湯町で五十日の間保養した。
護持院原の敵討 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
今(いま)敵國(てきこく)深(ふか)く侵(をか)して、邦内(はうない)騷動(さうどう)し、士卒(しそつ)、境(さかひ)に(一七)暴露(ばくろ)す。君(きみ)寢(い)ねて席(せき)を安(やす)んぜず、食(くら)うて味(あぢはひ)を甘(あま)しとせず。百姓(せい)の命(めい)皆(みな)君(きみ)に懸(か)かる。
衰えは春野焼く火と小さき胸を侵(お)かして、愁(うれい)は衣に堪えぬ玉骨(ぎょっこつ)を寸々(すんずん)に削る。今までは長き命とのみ思えり。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
始(はじめ)には越後の諸勝(しよしよう)を尽(つく)さんと思ひしが、越地(ゑつち)に入し後(のち)、年(とし)稍(やゝ)侵(しん)して穀価(こくか)貴踊(きよう)し人心穏(おだやか)ならず、ゆゑに越地を践(ふむ)こと僅(わづか)に十が一なり。しかれども旅中(りよちゆう)に於て耳目(じもく)を新(あらた)にせし事を挙(あげ)て此書に増修(そうしう)す。
古(イニシヘ)ヨリ源平両家、朝(テウ)ニ仕(ツカ)ヘテ、平氏世ヲ乱ストキハ、源氏コレヲ鎮(シヅ)メ、源氏世ヲ侵(ヲカ)ス日ハ、平家コレヲ治(ヲサ)ム
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)