“古”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
いにしえ30.8%
ふる28.6%
いにし13.4%
9.0%
いにしへ8.4%
むかし3.5%
1.8%
イニシヘ1.3%
フル0.7%
むか0.4%
(他:10)2.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“古”を含む作品のジャンル比率
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)7.0%
文学 > 日本文学 > 小説 物語4.9%
文学 > 日本文学 > 詩歌4.7%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
幕府倒れて王政いにしえかえ時津風ときつかぜなびかぬ民草たみぐさもない明治の御世みよに成ッてからは
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
幕政の組織を改めて王政のいにしえふくしたるそのきょなづけて王政維新おうせいいしんと称することなれば
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
部屋へやがだいなしになっている。わらくずがちらかり、ふるトランクがなげだされ、空籠あきかごがほうりだされてある。
かれは、ふるびた、朱塗しゅぬりの仏壇ぶつだんまえっても、なんのこともかんじなくなりました。
さかずきの輪廻 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「これがいにしえのつた細道ほそみち、この石が猫石で、それ猫の形をしていましょう、あれが神社平じんじゃだいら
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
私はいにしえの朝鮮が驚くべき藝術を私に示す事によって、現代の朝鮮にも深い希望を持つ事を学ばしめたのを感謝している。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
後には種々いろんなことから自暴酒を飲んだらしかったが、酒を飲むと溜らない大きな顔になって、三つ四つもけて見えた。
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
ぢゆう上手かみてにつゞける一間の家體は細工場さいくばにて、三方にりたる蒲簾がますだれをおろせり。
修禅寺物語 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
阿騎あき宿やど旅人たびびとうちなびきらめやもいにしへおもふに 〔巻一・四六〕 柿本人麿
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
姫の姿は驕兒けうじほしいまゝに戲れ狂ふ如く、その聲はいにしへの希臘の祭に出できといふ狂女の歌ふに似たり。
むかしでも画をめるのに、「美くしい」といってほめる人より、「実物の通り」といってほめる人が多かったに違いない。
金の卵を産むにはとりを持つてゐるものは、何よりもまづその卵のすうを控へ目にさせなければとむかしの人も言つてゐた。
神道と皇道主義の、狂信的な家庭に育った、柚子のむずかしい加減の立場と悩みは、池田にも、わからないわけはない。
春雪 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
あの二人が生きてゐる限り、懐しい東洋の秋の夢は、まだ全く東京の町から消え去つてゐないのに違ひない。
東洋の秋 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
此柱松や旗の源流に溯つて行くと、其処にあり/\と、イニシヘの大嘗会にひき出された標山シメヤマの姿が見えて来る。
盆踊りと祭屋台と (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
——イニシヘヨリ源平両家、テウツカヘテ、平氏世ヲ乱ストキハ、源氏コレヲシヅメ、源氏世ヲヲカス日ハ、平家コレヲヲサ
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが、さう言ふ物語りはあつても、それは唯、此里の語部カタリベウバの口に、さう伝へられてゐる、と言ふに過ぎぬフル物語りであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だが、さう言ふ物語りはあつても、それは唯、此里の語部カタリベウバの口に、さう傳へられてゐる、と言ふに過ぎぬフル物語りであつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
むかとったる杵柄きねづかの、覚束おぼつかなくもかなでけるに、黄金丸も興に入りて、病苦もために忘れけり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
むかし我先人が文明を買ひしあたひは国をうしなふ程に高直なりき」と白皙はくせき人種に駆使せられながら我子孫のツブヤカんことを。
その代りいにしえの善い時代に見たような魂を引上げるような種類の要素が無い。
本邦肖像彫刻技法の推移 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
と、そのかみ、神功皇后韓国からくにをことむけたまひ、新羅の王が献りし貢の宝を積みのせたる八十艘のかぢを連ねてこの海に浮べるを憶ひおこし、はしなくも離れ小島の秋かぜに荻の花の吹きちるをながむる身は
松浦あがた (新字旧仮名) / 蒲原有明(著)
たけなるかみをうしろにむすびて、ふりたるきぬになえたるおびやつれたりとも美貌びばうとはにもゆるすべし
軒もる月 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ふるい作品には非常によいものがあります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
したがってふるき拘泥こうでいしてあらゆる未来の作物にこれらを応用して得たりと思うは誤りである。
作物の批評 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それをまた、腕白わんぱくの強がりが、よく賭博かけなんぞして、わざとここまで来たもんだからね。梟は仔細しさいないが、弱るのはこの額堂にゃ、ふるくから評判の、おに
縁結び (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二人は十時前までそこに坐つてゐた。婆やは小遣帳をつけた後に、眼鏡をかけて、貸本屋から借りたふるぼけた講談本を読んだ。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)
「いったん、泥と血とがこね返って、新しい世が立てなおる、王政はもとにかえる」
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
——これらの装ひは、去年の春私達が彼女の誕生日を祝福して、仮面舞踏会を開いた時に色紙やカーテンを材料にして作成したオールドノルマンデイの原始族の模倣品で、バスケツトの中に丸め込まれてあつたのを彼等は何かと思つて験めたところが、やあ
ゾイラス (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
加フルニ、民ハ疲レ、諸卒ミテ、兵器馬具モ、リ腐リテ、新鋭ノ精ナク、武人、イタヅラニ壮語大言ヲナスモ、田牛行馬デンギウカウバハ痩セ衰ヘテ、コレヲ戦場ニ駆ルモ、何ノ用カスベキ。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)