“味噌汁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みそしる74.3%
おみおつけ10.8%
おつけ6.8%
みそじる4.1%
みおつけ2.7%
おつゆ1.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「今朝の味噌汁みそしるが惡うございました。飯にも香の物にも仔細しさいはなかつた樣子で、味噌汁を食はないものは何ともございませんが——」
わらんだむしろいてある爐邊ろばたで、數衛かずゑのこしらへてれた味噌汁おみおつけはお茄子なすかはもむかずにれてありました。たゞそれが輪切わぎりにしてありました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
重助「それじゃア此方こっちへおいでなさい、なんにも有りませんが茶飯が出来ましたから、味噌汁おつけでもあっためて御飯おまんまを上げたいから。心ざす仏さまへ御回向なすって下さいな」
出しよつたのさ。切つて味噌汁みそじるに入れて、喰べてしまはうかと思つたが、折角わしのそばへやつて来たのに、そんなことをするのも可哀かはいさうぢやと思うて……。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
早く笊を出してやんな、なんまいだぶなんまいだぶなんまいだぶ、何、因業な割には安い鰌屋だって、ウ、そいつァよかった、じゃすぐお味噌汁みおつけの中へ入れちまいねえ
小説 円朝 (新字新仮名) / 正岡容(著)
先生はその手首をグイとひいたので、味噌汁おつゆを肩から浴びてしまったが、カッとした勢いで引出したので、汚い老人はブルブルふるえながら出てきた。