“飯”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
めし45.4%
まんま18.4%
はん12.6%
いひ7.5%
まま4.9%
いい4.9%
まゝ2.0%
ぱん1.4%
イヒ0.9%
おまんま0.6%
0.3%
くら0.3%
0.3%
0.3%
メシ0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは唯はた目には石鹸せつけん歯磨はみがきを売る行商ぎやうしやうだつた。しかし武さんはめしさへ食へれば、滅多めつたに荷を背負せおつて出かけたことはなかつた。
素描三題 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
彦「御隠居さま、長らく御不快でさぞお困りでしょう、今おまんまを炊いた処が、こげが出来たから塩握飯しおむすびにして来ましたからおあがんなさい」
業平文治漂流奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「もう、ちっとがまんをおし、じきわりますからね。そうしたら、はいって、ごはんのしたくをします。」と、母親ははおやは、こたえました。
水七景 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しな照る 片岡山かたをかやまに いひて こやせる 旅人たびとあはれ 親無おやなしに なれりけめや 剌竹さすたけの きみはやき いひて こやせる 旅人たびとあはれ
大和古寺風物誌 (新字新仮名) / 亀井勝一郎(著)
「おばあが気ままもんでなあ、団子だんごが腹いっぱい食いたかったり、ままを二杯で辛抱ができなんだりしたんじゃ。おばあは若い時大飯食いでなあ」
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
中臣・藤原の遠つ祖あめの押雲根命おしくもね。遠い昔の日のみ子さまのおしの、いいと、みを作る御料の水を、大和国中残るくまなく捜しもとめました。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
「あては面倒な事は嫌ひや。今すぐに御膳を持つて來させるよつて、まゝ喰べたらいんどくんなれや。よろしか。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
勘次かんじ近所きんじよ姻戚みよりとのほかには一ぱんさなかつたがそれでもむらのものはみなせんづゝつてくやみにた。さうしてさつさとかへつてつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
中臣・藤原の遠つオヤあめの押雲根命オシクモネ。遠い昔の日のみ子さまのおしの、イヒと、みを作る御料の水を、大和國中クニナカ殘る隈なく搜しモトめました。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
「さあ、おまんま出來できたぞ」勘次かんじかまから茶碗ちやわんめしうつす。さうして自分じぶん農具のうぐつておつぎへたせてそれからさつさとすのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
白雨ゆうだちの滝にうたすやそくいた 孟遠
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
孔子が「疎食そしくらひ、水を飲み、ひじを曲げて之を枕とす、楽も亦其の中に在り」
善の研究 (新字新仮名) / 西田幾多郎(著)
師の君に約し参らせたる茄子なすを持参す。いたく喜びたまひてこれひるの時に食はばやなどの給ふ、春日かすがまんぢうひとつやきてひたまふとて、おのれにもなかばわけて給ふ。
樋口一葉 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
だまつて生意氣なまいきくなと何時いつになくらいことつて、れどころではいとてふさぐに、なんなん喧嘩けんくわかとべかけのあんぱんを懷中ふところんで、相手あいてれだ、龍華寺りうげじか、長吉ちようきち
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
メシも そへもみな われの作れる
鵠が音:01 鵠が音 (新字旧仮名) / 折口春洋(著)