“懷中”のいろいろな読み方と例文
新字:懐中
読み方割合
ふところ82.9%
くわいちう14.5%
くわいちゆう2.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「へツ、そのたしなみ、生憎、懷中ふところに三日と逗留したことはありませんよ、空つぽになると、紙入ほど邪魔なものはありやしません」
勿論もちろん留守るすねらつておよしたのであつたが——そろつて紫星堂しせいだうじゆく)をたといて、その時々とき/″\弟子でし懷中くわいちう見透みとほしによくわかる。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
わたくし宜道ぎだうです」とわかそうこたへた。宗助そうすけすこおどろいたが、またうれしくもあつた。すぐ懷中くわいちゆうかられい紹介状せうかいじやうしてわたすと、宜道ぎだうちながらふうつて、そのくだした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)