“時々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とき/″\64.0%
ときどき14.0%
じじ7.0%
じゞ4.0%
じゝ2.0%
とき/\2.0%
ちよい/\1.0%
をりをり1.0%
おりおり1.0%
しば/\1.0%
よりより1.0%
より/\1.0%
サムタイムズ1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よくたゞしてると、しかく平氣へいきをとこも、時々とき/″\歡樂くわんらく飽滿はうまん疲勞ひらうして、書齋しよさいのなかで精神せいしんやすめる必要ひつえうおこるのださうであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
『あんな名僧めいそう知識ちしきうたわれたかたがまだこんな薄暗うすぐら境涯ところるのかしら……。』時々ときどき意外いがいかんずるような場合ばあいもあるのでございます。
そうして時々じじ不眠のために苦しめられた。また正直にそれを家族の誰彼に訴えた。けれども眠くて困ると云った事はいまだかつてなかった。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
無政府主義といふ思想、無政府黨といふ結社の在る事、及び其黨員が時々じゞ兇暴なる行爲を敢てする事は、書籍に依り、新聞に依つて早くから我々も知つてゐた。
所謂今度の事:林中の鳥 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
既に社会の裏面に普及しつつあるかは時々じゝ喧伝けんでんせらるゝ学生、農民、労働者の騒擾さうぜうに依りて、乞ふ其一端を観取せられよ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
さもたり。ちかづくまゝに。にほは。そもかう款貨舖ぐやの。むすめかも。ゆびはさめる。香盆かうばこの。何爲なにことなりや。時々とき/\に。はなかさして。くめるは。
「西周哲学著作集」序 (旧字旧仮名) / 井上哲次郎(著)
以前まへかた訳のあつた女の名前も時々ちよい/\忘れる事があるやうに、名高い仏様のお名前もどうかすると想ひ出せない事があるものだ。)
家は殿の来らせ給ふ道の一二三すこし引き入りたる方なり。一二四便りなくませば時々をりをりはせ給へ。一二五待ち侘び給はんものをとさきに立ちてあゆむ。
この倶楽部がだ繁盛していた頃のことである、ある年の冬の夜、珍らしくも二階の食堂に燈火あかりいていて、時々おりおり高く笑う声が外面そとに漏れていた。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
其筋からも時々しば/\異様な人が来て尋問するなどの事が有てはひとりで辛抱が出来なく成り必ず忍で其情夫に逢に行くだろうと思うが
血の文字 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
そのせいの高いのは、極めて、品のつややかな円髷まるまげあらわれる。わかいのは時々よりよりに髪が違う、銀杏返いちょうがえしの時もあった、高島田の時もあった、三輪みつわと云うのに結ってもいた。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
せいたかいのは、きはめて、ひんつややかな圓髷まるまげあらはれる。わかいのは時々より/\かみちがふ、銀杏返いてふがへしのときもあつた、高島田たかしまだときもあつた、三輪みつわふのにつてもた。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「オウ! ……時々サムタイムズ……」
雷嫌いの話 (新字新仮名) / 橘外男(著)