“疲勞”のいろいろな読み方と例文
新字:疲労
読み方割合
ひらう40.0%
つかれ36.7%
つか10.0%
くたぶ6.7%
くた3.3%
ひろう3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
よくたゞしてると、しかく平氣へいきをとこも、時々とき/″\歡樂くわんらく飽滿はうまん疲勞ひらうして、書齋しよさいのなかで精神せいしんやすめる必要ひつえうおこるのださうであつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
晝のうちは、それでも何事も起りませんが、あまり騷ぎが大袈裟だつたので、夜になると、皆んなの顏には明かに疲勞つかれの色がたゞよひます。
が、れもれもぢきかれ疲勞つからしてしまふ。かれそこでふとおもいた、自分じぶん位置ゐち安全あんぜんはかるには、女主人をんなあるじ穴藏あなぐらかくれてゐるのが上策じやうさくと。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
疲勞くたぶれたと見えて、スヤ/\寢てはります。あの分ならまアちよいと安心だすなア。」と、何時の間にか千代松が足音も立てずに背後うしろへ來てゐた。
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
やりきれないほど疲勞くたびれてしまふのが癖で、そのあとで寫すと、屹度影響してゐるのでもあるだらう。
私の顔 (旧字旧仮名) / 長谷川時雨(著)
このにち運動うんどうは、ほねずいまで疲勞ひろうするやうかんじるのであるが、そのあらげたる破片はへん食卓しよくたくの一ぐうならべて、うして、一ぱいやるとき心持こゝろもちといふものは、んともはれぬ愉快ゆくわいである。