“疲弊”の読み方と例文
読み方割合
ひへい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
が、たちまち一面に、民力の疲弊ひへいという暗いあえぎが社会の隅から夕闇のようにただよい出した。巷の怨嗟えんさ。これはもちろん伴ってくる。
三国志:12 篇外余録 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
露国との戦争が済んでから間もない頃で、日本の農村は一般に疲弊ひへいしていた。彼等の村はことにひどいようだった。
熊の出る開墾地 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
双方ともに国力が疲弊ひへいするは必然の理で、もしその上に実際戦争でも始めたら経済上両国ともにつぶれてしまう。
戦争と平和 (新字新仮名) / 丘浅次郎(著)