“漂”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ただよ75.5%
たゞよ16.9%
ただ1.5%
うか1.1%
ただよわ0.8%
ウカ0.8%
ただよは0.4%
さす0.4%
ただよい0.4%
たゝよ0.4%
たゞ0.4%
なが0.4%
サスラ0.4%
タダヨ0.4%
タダヨハ0.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのは、のめずりれた老人死体を、つておろしているというで、いささかをぞつとさせるような妖気わしている。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
晝のうちは、それでも何事も起りませんが、あまり騷ぎが大袈裟だつたので、夜になると、皆んなの顏には明かに疲勞の色がひます。
今までは全く他人本位で、根のないのように、そこいらをでたらめによっていたから、駄目であったという事にようやく気がついたのです。
私の個人主義 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
破れた硝子に冷い日光が射して、硝子は銅のやうな鈍い光を放ツてゐた。一平は尚だ窓から顏を出して、風早學士の方を見詰めて皮肉な微笑をべてゐた。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
しかしいよいよ首尾の松が水の上にと長くその枝をしているあたりまで来ると、川面の薄暗さを彼方にも此方にも流れのままにしてある屋根船の数々
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
我が民族の中心種族の間にも、時の替り目に魂のれ易い事を信じて居た。其が合體して、五節供其他の形代を棄てる風が、段々成長して來た。
切髪は乱れ逆竪ちて、披払裾袂されつつしげに行きつ留りつ、町の南側を辿り辿りて、鰐淵が住へる横町にりぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
しかし、キイヴァンの耳にささやいた蛇はこの事も囁いてきかせた、キイヴァンは笛の音に寄せてケリルの心に夢を送った、こうしてらいの王は夢を見た、そしてその夢を神託と知った。
約束 (新字新仮名) / フィオナ・マクラウド(著)
何方かと謂へば、落着ついた、始終 ツてゐる内氣らしい眼だ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
長襦袢を寢卷にしたもので、少し色せた鹿の子絞りも哀れですが、晝近い陽の中に處女の移り香がほんのりよつて、血飛沫のあとを超えてめきます。
私と、アヤ子の二人が、あのボートの上で、附添いの乳母夫妻や、センチョーサンや、ウンテンシュさん達を、波にわれたまま、この小さな離れ島にれついてから、もう何年になりましょうか。
瓶詰地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
老いうた小町の姥が、返歌を促されて、「ぞ」文字を以て答へる。
今、例の錦のの最後の一つを開いてみました。すると。——劉郎浦頭蘆荻答エン、博浪激波シバシ追ウモムナカレ、破車汗馬ココニ業ヲ終エテ一舟ニ会セン……そんな文があらわれました。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
い空間は、明りのやうなものをしてゐた。し其は、蒼黒の如く、たなびくものであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)