“漂蕩”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へうたう37.5%
ひょうとう25.0%
ただよは12.5%
たゆた12.5%
たゞよは12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
見渡みわたかぎ雲煙うんゑん渺茫べうぼうたる大空おほぞら漂蕩へうたうして、西にしも、ひがしさだめなきいま何時いつ大陸たいりくたつして、何時いつ橄欖島かんらんたうおもむべしといふ目的あてもなければ、其内そのうち豫定よていの廿五にち
女はもう、しんとして聴きれてしまいました。なにもかも忘れて、野卑で、下等で、醜悪な人間がかなでる、一種異様な異国情調の漂蕩ひょうとうに堪えられなくなってしまったと見えて
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
吹き漂蕩ただよはす秋風に
若菜集 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
その思、歓びに似て歓びでなく、哀しみに似て哀しみでなく、たゞ哀歓交々心胸を往来して、白月の秋風と共に我胸に入つて漂蕩たゆたふこゝちがする。
修道院の月 (新字旧仮名) / 三木露風(著)