漂蕩たゆた)” の例文
その思、歓びに似て歓びでなく、哀しみに似て哀しみでなく、たゞ哀歓交々心胸を往来して、白月の秋風と共に我胸に入つて漂蕩たゆたふこゝちがする。
修道院の月 (新字旧仮名) / 三木露風(著)