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『修道院の月』
ふりがな文庫
『
修道院の月
(
しゅうどういんのつき
)
』
たぐひ稀なうつくしい光をはなつ今宵の月よ。八月十四日の盆の夜に、天心にあつてさやけく照り満ち、そゞろに秋の思に堪えざらしめる。その思、歓びに似て歓びでなく、哀しみに似て哀しみでなく、たゞ哀歓交々心胸を往来して、白月の秋風と共に我胸に入つて漂 …
著者
三木露風
ジャンル
文学 > 日本文学 > 評論 エッセイ 随筆
初出
「牧神 創刊号」1920(大正9)年10月16日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約3分(500文字/分)
朗読目安時間
約5分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
清
(
すゞ
)
漂蕩
(
たゆた
)
火
(
ほ
)
不消
(
きえず
)
羅
(
うすもの
)