“羅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
うすもの72.6%
12.6%
うす5.3%
つゝ2.1%
ひとえ2.1%
つらな1.1%
うすぎぬ1.1%
アミ1.1%
1.1%
ロオ1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紫紺のうすものに白博多の帯という、ひどく小粋ななりをしていた。戸口に立ったまま葵のほうを眺めていたが、すらすらと寄ってくると
金狼 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
りんをとるもの、さくを執るもの、さくを執るもの、を握るもの、棒をふるうもの、刀を構えるもの、印を結ぶもの、三十六臂三十六般の形を成している。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
体が頭の頂から足の尖までうすものに包まれてゐて、それが千変万化の襞を形づくつてゐる。
クサンチス (新字旧仮名) / アルベール・サマン(著)
は山水に目をうばはれたるに「火をかしなされ」とて烟管きせるさしよせたるかほを見れば、蓬髪みだれがみ素面すがほにて天質うまれつき艶色えんしよく花ともいふべく玉にもすべし。百結つぎ/\鶉衣つゞれ趙璧てうへきつゝむ。
泰文はひとえ直衣なおしを素肌に着、冠もなしで広床の円座にあぐらをかいていたが
無月物語 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
つらなる天と地の間飛ぶが如くに馳けり行く。
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
電燈はやわらかい明りをたたえ、火鉢の火が被った白い灰の下から、うすぎぬを漏る肌の光のように、優しいあたたまりを送る時、奥さんと己とは
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
觳觫コクソクトシテ脚ヲ長ウシ、糸ヲ吐イテ網ヲナス。アミヲ求メテ食ヲ尋ネ、利ハ昏夜コンヤニアリ。コレ、蜘蛛クモナリ。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
の名将レグルス兵隊をして大弩おおゆみ等諸機を発して包囲する事塁砦るいさいを攻むるごとくせしめ、ついにこれを平らげその皮と齶をローマの一堂に保存した(プリニの『博物志ヒストリア・ナチュラリス』八巻十四章)
外国語学校の蒙古語科の夜学に通うた頃、満洲人ロオ氏から、蒙古語で幣束を Hatak と言ふよしを習うた。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)