“森羅万象”のいろいろな読み方と例文
旧字:森羅萬象
読み方割合
しんらばんしょう83.3%
しんらばんしやう5.6%
すべてのもの5.6%
ものなべて5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔の仙人は、一つのつぼの中に森羅万象しんらばんしょうの姿を見たというが、一杯の茶碗の湯の中にも、全宇宙の法則があるということも出来よう。
「茶碗の湯」のことなど (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
すでに水も艸木くさきも、虫も土も空も太陽も、皆我々蛙の為にある。森羅万象しんらばんしやうことごとく我々の為にあると云ふ事実は、最早もはや何等なんらうたがひをもれる余地がない。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
いったい般若の真空しんぐうの上よりいえば、客観的に宇宙の森羅万象すべてのものが空であったがごとく、主観的にも、宇宙の真理を語る所の、智慧ちえそのものもまた空だ、というのが、「無明もない」
般若心経講義 (新字新仮名) / 高神覚昇(著)
森羅万象ものなべて寝しづみあかきもろこしの房のみ動く醒めにけらしも
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)