“最早”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もはや57.3%
もう27.1%
もは15.3%
いとはや0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むしろ努めた感じで之丈けの事を云つたモニカの調子は、最早もはや心に思ふ半分も云ひ現はし得ぬ、羞ぢらい深い娘の口調ではなかつた。
文章は、上巻の方は、三風来ふうらい全交ぜんこう饗庭あえばさんなぞがごちゃ混ぜになってる。中巻は最早もう日本人を離れて、西洋文を取って来た。
予が半生の懺悔 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
しかしてこの新しき仏蘭西の美術のようやく転じて日本現代の画界を襲ふの時、北斎の本国においては最早もは一人いちにんの北斎をかえりみるものなし。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
印度は諸子が父上母上の頃には天竺てんじくと呼びたる最早いとはやくより開け進みし国にて、今日こんにちよりして評するも世界の文明の母ともいふべきところなれば、従つて趣味おもむきある古話にも富みたり
印度の古話 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)