“馬耳東風”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ばじとうふう88.9%
はじとうふう11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
老人らが懇々こんこん吾人ごじんに身のおさめ方について説いてくれるときでも、この老いぼれめが維新前いしんぜんの話をしているわいと、馬耳東風ばじとうふうに聞き流すことが多い。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
何進の催促を馬耳東風ばじとうふうに、豺狼さいろうの眼をかがやかしつつ、ひそかに、眈々たんたんと洛内の気配をうかがっているのであった。
三国志:02 桃園の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
早く立憲の政体を立て、人民をしてまつりごとに参せしめざる時は、憂国の余情あふれて、如何いかなる挙動なきにしも非ずと、種々当路者に向かって忠告するも、馬耳東風はじとうふうたる而已のみならず憂国の志士しし仁人じんじん
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)