“春風馬堤曲”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅんぷうばていきょく75.0%
しゅんぷうばていのきょく25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蕪村ぶそん春風馬堤曲しゅんぷうばていきょくの種類ですか」「いいえ」「それじゃ、どんなものをやったんです」「せんだっては近松の心中物しんじゅうものをやりました」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
蕪村は摂津せっつ浪花なにわに近き毛馬塘けまづつみの片ほとりに幼時を送りしことその「春風馬堤曲しゅんぷうばていきょく」に見ゆ。彼は某に与ふる書中にこの曲の事を記して
俳人蕪村 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
など、すべて同じ情趣を歌った佳句であるが、特にその新体風の長詩「春風馬堤曲しゅんぷうばていのきょく」の如きは、藪入の季題に托して彼の侘しい子守唄こもりうたであるところの、遠い時間への懐古的郷愁を咏嘆えいたんしている。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
しかしこの解釈は、後に「春風馬堤曲しゅんぷうばていのきょく」で反説しよう。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)