“咏嘆”の読み方と例文
読み方割合
えいたん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「三月になります。」とか「なるわよ。」とか言切ったら平常つねの談話に聞えたのであろうが、ネエと長く引いた声は咏嘆えいたんおんというよりも
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
一般に詩や俳句の目的は、或る自然の風物情景(対象)を叙することによって、作者の主観する人生観(侘び、詩情)を咏嘆えいたんすることにある。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
むしろ偶然の重複に咏嘆えいたんするような心持ちがいくぶんかあるので、つい二人ふたりの作をここに並べてあげたくなったのである。
手紙 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)