“えいたん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
咏嘆29.6%
詠歎25.9%
詠嘆25.9%
咏歎18.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一般に詩や俳句の目的は、或る自然の風物情景(対象)を叙することによって、作者の主観する人生観(侘び、詩情)を咏嘆えいたんすることにある。
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
その詠歎えいたんを終りとして、私達は暗然と項垂れ合い、扨て私は窓の外へ目をらして、今にも空気になろうとする私の身体を感じつづけていた。
(新字新仮名) / 坂口安吾(著)
青年沢庵は、若くして多感な——そして宗教家らしい詠嘆えいたんを洩らしてその側に立った。お通が、せっせと花を刈っている仕事には手伝おうともしないのである。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
緋娑子さんの咏歎えいたんをきいていると、それが、『昔々、あるところに』の、あの『大昔』のようにきこえる。
キャラコさん:06 ぬすびと (新字新仮名) / 久生十蘭(著)