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詠嘆
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えいたん
ふりがな文庫
“
詠嘆
(
えいたん
)” の例文
事実の
羅列
(
られつ
)
のためにも書かなかったつもりである。私は大音楽家達に対する心持を、散文詩のように、少しばかりの陶酔と、
詠嘆
(
えいたん
)
をさえ交えて書いた。
楽聖物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
、
野村あらえびす
(著)
青年沢庵は、若くして多感な——そして宗教家らしい
詠嘆
(
えいたん
)
を洩らしてその側に立った。お通が、せっせと花を刈っている仕事には手伝おうともしないのである。
宮本武蔵:02 地の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
またあの方が、
幾何
(
いくら
)
自殺をすると書いておありになっても、それはあの方の
詠嘆
(
えいたん
)
に過ぎませんわ。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
小松は暫く姉の手もとを見まもっていたが、ふと
詠嘆
(
えいたん
)
するような調子でこう云いだした。
日本婦道記:風鈴
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
なんの
詠嘆
(
えいたん
)
でもない、悲嘆でもない、そう痛切なる感慨では決してなかった。ふと——しかしなんらの
虚飾
(
きょしょく
)
もない心の底から——ふっとのぼった
呟
(
つぶや
)
きであった。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
だが、家康は、人々の余りな
詠嘆
(
えいたん
)
は好まない
容子
(
ようす
)
であった。家臣としても実はそんな余裕はなかった。果たしてこれから無事に三河まで帰り着けるか否かすら、みな疑問の中だった。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
繰り返すように信長はいったが、ふと、
詠嘆
(
えいたん
)
を
口吻
(
こうふん
)
から切り捨てて
新書太閤記:02 第二分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“詠嘆”の意味
《名詞》
長く声を引いて歌うこと。
感動を声に出すこと。
感嘆すること。
(出典:Wiktionary)
詠
常用漢字
中学
部首:⾔
12画
嘆
常用漢字
中学
部首:⼝
13画
“詠嘆”で始まる語句
詠嘆調
詠嘆辞