“詠歎”の読み方と例文
読み方割合
えいたん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ましてや一たび酔うて今はめているというたぐいの旅人であったならば、深い詠歎えいたんなしにはて過ぐることができなかったろう。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
その詠歎えいたんを終りとして、私達は暗然と項垂れ合い、扨て私は窓の外へ目をらして、今にも空気になろうとする私の身体を感じつづけていた。
(新字新仮名) / 坂口安吾(著)
これに反して叙事詩は、主観によって事実を見、感情の高翔こうしょうした気分によって、歴史を詠歎えいたんしようとするのである。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)