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畏友辰夫は稀に見る秀才だったが、発狂してとある精神病院へ入院した。辰夫は周期的に発狂する遺伝があって、私が十六の年彼とはじめて知った頃も少し変な時期だった。これ迄は自宅で療養していたが、この時は父が死亡して落魄の折だから三等患者として入院し …
作品に特徴的な語句
あたり つめた あたたか めず はじ 白痴はくち すぐ かつ ひと わたし つい たび きま ほと あび うご 丁度ちょうど 下手へた これ なが しま また ほの いつわ しか わび 僭越せんえつ そな およ はげ 卑下ひげ いか 可笑おか 呂律ろれつ 呆然ぼうぜん うめ うた のど わめ 囈語うわごと ほこり 如何いか 娑婆しゃば むし 広茫こうぼう まわ 彼奴あいつ 待暮まちくら たちま おそ おび 愈々いよいよ たの 慟哭どうこく 憂鬱ゆううつ ものう 所為せい 折悪おりあ かかわ 持余もてあま つか 斯様かよう 日毎ひごと しばら 椅子いす おり 歎息たんそく 此処ここ うか なみだ ようや 狼狽ろうばい 畏友いゆう 癇癪かんしゃく 益々ますます 硝子ガラス まれ たね 突瑳とっさ 端倪たんげい 聡明そうめい 苛々いらいら 莫迦ばか
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