『母（はは）』

部屋の隅に据えた姿見には、西洋風に壁を塗った、しかも日本風の畳がある、——上海特有の旅館の二階が、一部分はっきり映っている。まずつきあたりに空色の壁、それから真新しい何畳かの畳、最後にこちらへ後を見せた、西洋髪の女が一人、——それが皆冷やか …

著者	芥川竜之介
ジャンル	文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出	「中央公論」1921（大正10）年9月
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約18分（500文字/分）
朗読目安時間	約29分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

下男（ボオイ） 上（あ） 止（とま） 出（いだ） 快（かい） 窓側（まどがわ） 生（う） 沾（うる） 度（たく） 外（そ） 素（そ） 眩（まばゆ） 格好（がっこう） 未（いまだ） 木（ぎ） 有難（ありがと） 反（かえ） 戦（そよ） 後（うしろ） 弾（はず） 家（や） 堪（こら） 上気（じょうき） 間（あいだ） 長々（ながなが） 膨（ふくら） 羽織（はお） 紛（まが） 笑（え） 直（すぐ） 畳（たたみ） 注（そそ） 水脈（みお） 気（け） 毛（げ） 槲（かし） 森（しん） 昨晩（さくばん） 放鳥（ほうちょう） 支那（シナ） 抱（だ） 怠（なま） 後（のち） 己（おれ） 嫌（いや） 好（よ） 何分（なんぷん） 人（にん） 丸々（まるまる） 草木（くさき） 煙草（たばこ） 爪先（つまさき） 爪立（つまだ） 片肘（かたひじ） 球（たま） 伏眼（ふしめ） 田舎（いなか） 画（え） 仰向（あおむ） 痩（や） 発句（ほっく） 白粉（おしろい） 仔豚（こぶた） 眉（まゆ） 真鍮（しんちゅう） 人音（ひとおと） 眩（まぶ） 睨（にら） 睫毛（まつげ） 瞼（まぶた） 硝子（ガラス） 私（わたし） 窓枠（まどわく） 乳房（ちぶさ） 笛（ふえ） 米噛（こめか） 乞食（こじき） 丹前（たんぜん） 素枯（すが） 編針（あみばり） 縫物（ぬいもの） 群（むれ） 翼（つばさ） 肥（ふと） 肺炎（はいえん） 背（そむ） 胴衣（チョッキ） 脂（あぶら） 腹這（はらば） 膝（ひざ） 中形（ちゅうがた） 苔（こけ） 苦（にが） 随分（ずいぶん） 頤（あご） 頂戴（ちょうだい） 靠（もた） 静脈（じょうみゃく） 震（ふる） 閃（ひらめ）

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