“人音”の読み方と例文
読み方割合
ひとおと100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おれは時々こんな空想を浮べながら、ぼんやり往来わうらい人音ひとおとを聞いてゐる。が、いつまでたつても、おれの所へは訪問に来る客がない。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
ばた/\と馳來はせくる人音ひとおとに越前守せがれしばしと押止おしとゞめ何者なるやと尋ぬれば紀州よりの先觸さきぶれと呼はりける越前守是を聞き先觸さきぶれ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かくてやや一里を出でし頃ほひ、東天ようやくれないならむとする折しもあれ、うしろの方に当つて人音ひとおとおびただしく近づき来るものあり。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)