“往来”のいろいろな読み方と例文
旧字:往來
読み方割合
ゆきき41.8%
おうらい37.6%
わうらい6.5%
ゆきゝ4.2%
みち2.9%
ゆきか1.5%
とおり1.3%
おもて0.8%
そと0.6%
ゆきかい0.4%
いきき0.2%
おうれえ0.2%
おおかん0.2%
まち0.2%
まちどおり0.2%
ゆきかえり0.2%
ゆきかよい0.2%
ゆきかよひ0.2%
ゆきく0.2%
ゆきもどり0.2%
ゆさき0.2%
リュウ0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いろいろの異様なるを着て、白くまた黒き百眼掛けたる人、群をなして往来し、ここかしこなる窓には毛氈垂れて、物見としたり。
うたかたの記 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
あるのことです。は、やはりこうして一人さびしく往来っていました。けれど、一ぴきその姿せなかったのです。
子供の時分の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おれは時々こんな空想を浮べながら、ぼんやり往来人音を聞いてゐる。が、いつまでたつても、おれの所へは訪問に来る客がない。
(新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
何んな類ひの私達の往来でもどちらかのうちの誰でもが気にもしなかつたのであるが、そしてまた私達にしろ平気であつたのだが
とりこにしてある沢山の植木——が、林のように茂っている庭の向うが、往来になっていて、そこで、数人の者が斬合っていた。
甲州鎮撫隊 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
こう、途絶え途絶え、ちらほらこの処を往来う姿は、あたかも様々の形した、切れ切れの雲が、動いて、そのを渡るにしい。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
逃げ出すんだ……なんでもいいから俺の云う通りにしなさい。往来に自動車が待たしてあるから、それに乗るんだよ、大急ぎ大急ぎ……
水晶の栓 (新字新仮名) / モーリス・ルブラン(著)
しい往来中ではいかず、とつて衆人に立たぬければ不可から、入口横町け、は三四の所をかい格子作へ、往来看板けました。
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
「それはお困りでございますね。お見受けすれば門附け衆、なるほどこんな寒空に、往来を流してはたまりますまい、きっと冷えたのでございましょう」
任侠二刀流 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その恐ろしい山々のりのむこうは武蔵の国で、こっちの甲斐の国とは、まるで往来さえ絶えているほどである。
雁坂越 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
それがサ……この画をSさんが僕に描いてくれた時分は、お互に山の上に居て、他に話相手も少いしネ、毎日のようによく往来しましたッけ。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
あの巨大え森のある明神さまの、彼処に隠れているのかえ、人の往来もねえだから定めて不自由だんべえ、彼処は生街道てえので、松戸へン抜けるに余程えから
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
横筋違往来ば突抜けて行きます。号外と同じ事で、この触声の調子一つで売れ工合が違いますし、情婦の出来工合が違いますケニ一生懸命の死物狂いで青天井を向いてびます。
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
というて、往来で遊ばせるのはあぶない。ことに、このごろのように石やが飛んで、何どき騒ぎが持ち上がらんともわからんときに、餓鬼どもを道路で遊ばせておくのは、よろしくないでな。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
妙にひっそりとした往来であって、歩いている人影もまばらである。
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
も、最初をおるまでのではなく、時々しては、野良への往来香花手向けるのことだったそうでございますが、その不図とした動機となり
寝床の敷いてある六畳の方になると、東側に六尺の袋戸棚があって、その芭蕉布ですぐ隣へ往来ができるようになっている。
変な音 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
これなりはずに行くなんて、それはお前つて善くないから、矢張逢つて、と話をして、さうして清く別れるのさ。この後とも末長く兄弟で往来をしなければならないのだもの。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
葦の屋のうなひ処女のおくつきを往来と見れば音のみし泣かゆ。
万葉の手古奈とうなひ処女 (新字旧仮名) / 杉田久女(著)
文化のは此の島村にも及んで、粗末ながら小学校のけがある。お光八つにもなると路が遠いにもないからよせと父母の拒むも聞かないで、往来一里の路を日々弁当さげて通う。
漁師の娘 (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
黒雲の中を往来して、手招をするのが、遠い処に見えましたとさ。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
灯の河の大街を横断したり眠ってる往来を過ぎたり、エッフェルが見えたり見えなくなったり、遠くの町を明るい電車が走っていたりまっていたり——とにかくぶうとセエヌを渡って、昼ならば