“ゆきかよひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
往通20.0%
往復20.0%
往来20.0%
徃來20.0%
行通20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
笠に打着うちきて庄兵衞に無理むりを言うこと度々なれど庄兵衞意に心能らず思うて言葉ことばあらそひせし後は久しく往通ゆきかよひもなさで居しが庄兵衞はとうより大藤の女兒むすめお光に戀慕れんぼなしつゝ忍び/\袖褄そでつま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
旨とすれば父のいかりはいよ/\強く勘當かんだうゆれん樣もあらねば其儘そのまゝにして過行しが去年父親は死去みまかりしに母は女氣をんなげの心よわき所へ持込もちこみ詫言わびごとせしかば故なくすんで今ははや往通ゆきかよひをなす中に成しに元益は兄といふを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
聞より其寶澤はうたくの身の上こそ不審ふしんなりと思ひ其寶澤と云は常々つね/″\お三ばゝの所へ往復ゆきかよひ致せしかと尋るに如何にも寶澤はつねにお三婆の所へ參りすでに相果候あとにてうけたまはり候へば其日寶澤は師匠ししやうよりさけさかな
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
これなりはずに行くなんて、それはお前かへつて善くないから、矢張やつぱり逢つて、ちやんと話をして、さうして清く別れるのさ。この後とも末長く兄弟で往来ゆきかよひをしなければならないのだもの。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
寢床の敷いてある六疊の方になると、東側に六尺の袋戸棚ふくろとだながあつて、其傍そのわき芭蕉布ばせうふふすまですぐ隣へ徃來ゆきかよひが出來るやうになつてゐる。
変な音 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
かれ年來ねんらい東京とうきやう空氣くうきつてきてゐるをとこであるのみならず、毎日まいにち役所やくしよ行通ゆきかよひには電車でんしや利用りようして、にぎやかなまちを二づゝは屹度きつとつたりたりする習慣しふくわんになつてゐるのではあるが
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)