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女氣
読み方 | 割合 |
をんなぎ | 40.0% |
おんなぎ | 20.0% |
をんなけ | 20.0% |
をんなげ | 20.0% |
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役人耳にも入ず
白睨付てぞ引立ける富右衞門は女房お
峰に向ひ此
儀素より我が身に
覺えなき
事なれば御
郡代樣の御前にて申譯は致すなり必ず
心配すること
勿と云ども
流石女氣のお峰は又も
取縋り涙と共に
泣詫るを
私にも
生れた
家が
御座んするとて
威丈高になるに
男も
堪えず
箒を
振廻して、さあ
出て
行けと
時の
拍子危ふくなれば、
流石に
女氣の
悲しき
事胸に
迫りて
昔
内佛の安置してあつたこの室は、この家へ
女氣が入るやうになつてから、納戸に用ゐられて、
紅白粉の匂ひで一杯になつてゐるが、竹丸の
怖々覗いた時、修驗者の姿は見えないで
旨とすれば父の
怒はいよ/\強く
勘當免ん樣もあらねば
其儘にして過行しが去年父親は
死去しに母は
女氣の心
弱き所へ
持込詫言せしかば故なく
濟で今ははや
往通をなす中に成しに元益は兄といふを