“女氣”のいろいろな読み方と例文
新字:女気
読み方割合
をんなぎ40.0%
おんなぎ20.0%
をんなけ20.0%
をんなげ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
役人耳にも入ず白睨にらみ付てぞ引立ける富右衞門は女房おみねに向ひ此もとより我が身におぼえなきことなれば御郡代樣ぐんだいさまの御前にて申譯は致すなり必ず心配しんぱいすることなかれと云ども流石さすが女氣をんなぎのお峰は又も取縋とりすがり涙と共に泣詫なきわびるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
わたしにもうまれたいゑ御座ござんするとて威丈高いたけたかになるにをとここらえずはふき振廻ふりまわして、さあけととき拍子ひやうしあやふくなれば、流石さすが女氣おんなぎかなしきことむねせまりて
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
内佛ないぶつの安置してあつたこの室は、この家へ女氣をんなけが入るやうになつてから、納戸に用ゐられて、紅白粉べにおしろいの匂ひで一杯になつてゐるが、竹丸の怖々こはごは覗いた時、修驗者の姿は見えないで
天満宮 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
旨とすれば父のいかりはいよ/\強く勘當かんだうゆれん樣もあらねば其儘そのまゝにして過行しが去年父親は死去みまかりしに母は女氣をんなげの心よわき所へ持込もちこみ詫言わびごとせしかば故なくすんで今ははや往通ゆきかよひをなす中に成しに元益は兄といふを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)