“危”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
あぶな22.5%
あやう21.3%
あぶ17.6%
あや15.4%
あやぶ10.5%
あやふ5.1%
あぶね3.2%
あぶの1.6%
0.4%
0.4%
(他:9)2.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
“危”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸46.8%
文学 > 日本文学 > 小説 物語8.2%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)6.1%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
先を越すのはこの人であるかもしれないと思うと、頭中将は口惜くちおしくて、自身の期待があぶなかしいようにも思われた。
源氏物語:06 末摘花 (新字新仮名) / 紫式部(著)
お見舞いくださいました本人は、今日もあぶないようでございまして、ただ今から皆で山の寺へ移ってまいるところでございます。
源氏物語:05 若紫 (新字新仮名) / 紫式部(著)
その時、影のようにふらふらと樹蔭こかげから現れ出た男にあやうく突き当ろうとして、互に身を避けながらふと顔を見合せ、
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
そのとき忍熊王おしくまのみこ伊佐比宿禰いさひのすくねとは、あやうく船に飛び乗って、湖水の中へにげ出しました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
「きりが深くなかったら、ぼくたちはあぶなくどろぼうのつみ拘引こういんされるところだったよ」とマチアは言った。
甚兵衛はあぶながりましたが、さる大丈夫だいじょうぶだというものですから、そのいうとおりにしたがいました。
人形使い (新字新仮名) / 豊島与志雄(著)
しかるに内地は諸侯は勿論もちろん国民の議論は、外国と条約を結ぶことは国をあやうくする、そうしてこれに反抗する。
四方太は原稿料が出ない、といってこぼして居るがあの男はいくら原稿料を出しても今の倍以上働くかどうかあやしいものだ。
漱石氏と私 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
見合せた方がよかった、と逡巡しりごみをしたくらいですから、頭脳あたまがどうかしていはしないかと、あやぶみました。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
允成は抽斎の徳にしたしまぬのを見て、前途のためにあやぶんでいたので、抽斎が旅に立つと、すぐに徳に日課を授けはじめた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
われいまかつて見ざりつる絶壁! あやふしとも、可恐おそろしとも、夢ならずしていかでか飛下り得べき。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
和助の驚きやうは大變でした。あやふく引つくり返りさうになつて、後ろに眼を光らせてゐる、ガラツ八に押し戻されたほどです。
由「草へ掴まって…あぶねえなア、早く桟橋をこせえたら宜さそうなものだ……すべりゃアしないかい」
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
あぶねえともあぶねえとも、あんな何うも先の尖った鳶口を担いで駆けていやすから、頭へでもぶッつけられて怪我でもしては大変ていへんでがんす
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
菊「お路地のお草履ぞうり此処これにあります、飛石とびいしへおつまずき遊ばすとあぶのうございますよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
曲「あゝあぶのうごぜえやす、鼻の先へ刀を突付けちゃア……どうぞ御勘弁を」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
それを抜こうとするため、ちからが余りひょろついて、ぶなく倒れようとした。
童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
勇気ばかりでなく、智恵ちゑもすぐれてゐるニナール姫は、そんなぶないことをする代りに、別に安全な方法を考へ出して、アルライや、馬賊たちのすることをこつそりと見てゐました。
ラマ塔の秘密 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
このときや燕の軍のいきおい、実に岌々乎きゅうきゅうことしてまさに崩れんとするのれり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
蜀道のけん、蜀水のも、踏みわたること幾度。蜿蜒えんえんとして軍馬はやがて漢中へ入った。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
心着こゝろづく、とくもんでるやうなあぶなつかしさ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……ところ千丈せんぢやうみねからくづれかゝる雪雪頽ゆきなだれしたたきゞるよりあぶなツかしいのに——度胸どきようでないと復興ふくこう覺束おぼつかない。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あむない。」
大阪の宿 (旧字旧仮名) / 水上滝太郎(著)
どうせ一度は捨小舟すておぶねの寄辺ない身に成ろうも知れぬと兼て覚悟をして見ても、其処そこ凡夫ぼんぶのかなしさで、あやうきに慣れて見れば苦にもならずあてに成らぬ事を宛にして
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
そのあやふきふんで熊を捕はわづか黄金かねため也。
観音丸かんのんまるにちかづくものは櫓綱ろづなゆるめて、この異腹いふくの兄弟の前途をきづかわしげに目送もくそうせり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
咸臨丸の金、二十五万両が東海道をくだることを聞きこみ、江戸の悪者どもをかりあつめて海道に配置し、自分らはここで勢揃いをし、用金の後を追って、まさに発足ほっそくしようとしているきわどいところだった。
あっしあ、この方とは、少し渡世が違うんで——御大家に伺って、こんなものを頂く気なら、何も好んで、夜、夜中、塀を乗り越えたり、戸を外したりして、やばい仕事はしてはいません。まあ、お預かりになって、置いて下せえ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
あっしゃこれで貴女あなた生命いのちがけのファンなんだよ。ドンナにヤバい思いをしても、貴女あなたの芝居ばっかりは一度も欠かした事はないし、ブロマイドだって千枚以上めているんだぜ。ハハ」
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)