“危”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あぶな22.9%
あやう21.3%
あぶ17.6%
あや15.2%
あやぶ10.5%
あやふ5.1%
あぶね3.4%
あぶの1.6%
0.4%
0.4%
あぶなつ0.2%
あぶなツ0.2%
あむ0.2%
あやうき0.2%
あやふき0.2%
きづか0.2%
きわ0.2%
やば0.2%
ヤバ0.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ところが、この官選弁護士ってのが、そう云っちゃアなんですが、ひどく事務的でしてね、どうも、洗濯屋の立場があぶなっかしくなって来たんです。
あやつり裁判 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
で、どこまで一所になるか、……稀有けうな、妙な事がはじまりそうで、あぶなっかしいうちにも、内々少からぬ期待を持たせられたのである。
革鞄の怪 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
あやうく四馬剣尺の魔手ましゅからのがれた、春木、牛丸の二少年は、つぎの日、山をくだると、そこで後日ごじつを約して戸倉老人とわかれた。
少年探偵長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼方かなたも私も身を苦しめ、心をいためておりましたが、お生命いのちあやういまでも、ここをおたち遊ばさぬゆえ、私わきへ参ります。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
わたしはあわててそのとおりにしようとして、あぶなくたおれそこなった。スープはでき上がった。バルブレンのおっかあはそれをさらに入れた。
無論むろん如何いかなる事のあるとも、そのために日本の存立をあぶのうする事は無いかも知れぬけれども、なお甚だ恐るべきものがある。
三たび東方の平和を論ず (新字新仮名) / 大隈重信(著)
なかには、意外いがいてき出合であってたたかい、あやうくのがれたとみえ、つばさきずついたのもあります。
からす (新字新仮名) / 小川未明(著)
城下より来たりて源叔父の舟頼まんものは海に突出つきいでいわに腰を掛けしことしばしばなり、今は火薬の力もてあやうき崖も裂かれたれど。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
二葉亭の作を読んで文才を疑う者は恐らく決してなかろうと思うが、二葉亭自身は常に自己の文才をあやぶんで神経的に文章を気に病んでいた。
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
あのときばかりは、いかに武運ぶうんめぐままれた御方おんかたでも、今日きょう御最後ごさいごかとあやぶまれました。
こんな薄氷を渡るやうなあやふい心で(実際今度発見されたら……あゝ考へても怖ろしい)落着いて書けるかしら……わが美しき想ひを傷けた恨みは
青白き公園 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
生存いきながらへて、後日ごじつ自分じぶんは、狂人きちがひ仁情なさけで、あやふところたすかったとおひなされ。
見物「なん箆棒べらぼうめ、糞の掛けられ損か、それ打込むぞ、やア御新造あぶねえ/\、此方こっちへお出でなせえ、やアれ危えッてば」
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「おかしくはねえよ。この頃じゃあ大抵何楼どこでも承知の筈だに、どうまた気が揃ったか知らねえが、三人が三人取りに寄越よこしたのはちっと変だ、こりゃお気をつけなさらねえとあぶねえよ。」
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
菊「お路地のお草履ぞうり此処これにあります、飛石とびいしへおつまずき遊ばすとあぶのうございますよ」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「あら! おあぶのうございますわ。」と、赤い前垂掛の女中姿をした芸者達に、追いまとわれながら、荘田しょうだ勝平は庭の丁度中央まんなかにある丘の上へ、登って行った。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
勇気ばかりでなく、智恵ちゑもすぐれてゐるニナール姫は、そんなぶないことをする代りに、別に安全な方法を考へ出して、アルライや、馬賊たちのすることをこつそりと見てゐました。
ラマ塔の秘密 (新字旧仮名) / 宮原晃一郎(著)
それを抜こうとするため、ちからが余りひょろついて、ぶなく倒れようとした。
童子 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
このときや燕の軍のいきおい、実に岌々乎きゅうきゅうことしてまさに崩れんとするのれり。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
蜀道のけん、蜀水のも、踏みわたること幾度。蜿蜒えんえんとして軍馬はやがて漢中へ入った。
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
心着こゝろづく、とくもんでるやうなあぶなつかしさ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
……ところ千丈せんぢやうみねからくづれかゝる雪雪頽ゆきなだれしたたきゞるよりあぶなツかしいのに——度胸どきようでないと復興ふくこう覺束おぼつかない。
春着 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
どうせ一度は捨小舟すておぶねの寄辺ない身に成ろうも知れぬと兼て覚悟をして見ても、其処そこ凡夫ぼんぶのかなしさで、あやうきに慣れて見れば苦にもならずあてに成らぬ事を宛にして
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
そのあやふきふんで熊を捕はわづか黄金かねため也。
観音丸かんのんまるにちかづくものは櫓綱ろづなゆるめて、この異腹いふくの兄弟の前途をきづかわしげに目送もくそうせり。
取舵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
咸臨丸の金、二十五万両が東海道をくだることを聞きこみ、江戸の悪者どもをかりあつめて海道に配置し、自分らはここで勢揃いをし、用金の後を追って、まさに発足ほっそくしようとしているきわどいところだった。
あっしあ、この方とは、少し渡世が違うんで——御大家に伺って、こんなものを頂く気なら、何も好んで、夜、夜中、塀を乗り越えたり、戸を外したりして、やばい仕事はしてはいません。まあ、お預かりになって、置いて下せえ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
あっしゃこれで貴女あなた生命いのちがけのファンなんだよ。ドンナにヤバい思いをしても、貴女あなたの芝居ばっかりは一度も欠かした事はないし、ブロマイドだって千枚以上めているんだぜ。ハハ」
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)